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 ふるさと納税を利用している人にとって、10月から12月は忙しくなる。その年の収入金額が判明するとふるさと納税で住民税の控除などを受けられる枠が分かるので、その枠に合わせて寄付の申し込みをするからだ。

 通常は年末を越えて新しい年に入れば一息つけるが、2021年は2月中旬以降、急に慌ただしくなっている。どういうことか。

筆者に届いた毛ガニ。仲介サイトでは1匹650gと書かれていたが、実際は800g超の特大サイズだった。寄付金額1万5000円の返礼品
筆者に届いた毛ガニ。仲介サイトでは1匹650gと書かれていたが、実際は800g超の特大サイズだった。寄付金額1万5000円の返礼品

 還元率が5割を超える返礼品が急増したのだ。「返礼品は3割まで」と決まっているふるさと納税に5割超の返礼品がどうして急増したのか。その仕組みや探し方を紹介しよう。

 以前お得な牛肉の探し方を解説したが、今回の探し方はそれよりずっと簡単だ。ただ、人が群がるところには危険な落とし穴も待ち構えている。その注意点もお伝えする。

2019年6月以降、還元率は3割以下に

 ふるさと納税や返礼品について簡単におさらいしよう。ふるさと納税とは居住地以外の自治体に寄付することで、その自治体を応援する制度である。収入に応じて上限金額が決まっているが、手続きをすれば年間で2000円を超えた分の寄付金について住民税から控除したり所得税の還付を受けたりできる。

 返礼品とは、寄付した自治体から届くことがあるお礼の品だ。以前は寄付金額に近い価値の返礼品を送る自治体もあったが、今はない。総務省が通達で2019年6月以降、「返礼品の調達金額は、寄付金の3割以下」というルールを決めた。このルールを破ればふるさと納税対象の自治体から外されてしまうため、どの自治体も原則守っている。