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 コネクテッド(Connected)、自動運転(Autonomous/Automated)、シェアード&サービス(Shared & Services)、電動化(Electric)の4つの頭文字を取った「CASE」――。「そのCASEのそれぞれが実現に近づいていくと、クルマの中での時間、体験が変わっていく」。こう語るのが、2020年4月に米ハーマンインターナショナル(Harman International)の次のCEO(最高経営責任者)に就任予定のマイケル・マウザー(Michael Mauser)氏だ(図1)。

図1 2020年4月にCEOに就任予定のMichael Mauser氏
図1 2020年4月にCEOに就任予定のMichael Mauser氏
(撮影:日経クロステック)
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 同社は、「AKG」「Harman Kardon」「Infinity」「JBL」「Lexicon」「Mark Levinson」「Revel」といった多くの音響関連の有名ブランドを持つメーカー。カーオーディオ、カーナビゲーションシステムや車載エンターテインメント(In-Vehicle Infotainment、IVI)システム、消費者向けオーディオ、施設用の音響機器、OTA(Over The Air)やサイバーセキュリティーに関するサービスなどを提供している。2019年の売上高は過去最高の88億ドル。そのうちの約50億ドルを自動車関連で売り上げる。2017年3月に韓国サムスン電子(Samsung Electronics)の完全子会社になった。

 マウザー氏は、CASEの時代には「馬力や最高速度という走行性能よりもクルマの中で何を体験できるかがより重要になってくる。クルマのスペックからエクスペリアンス・パー・マイル(Experiences Per Mile、EPM、同社の造語で「単位走行距離当たりの体験」を意味する)にシフトしていく」と強調する。その上で、クルマを使う人たちのクルマの中での体験を、より深く考えていくことが重要だと明かす。

 その一端を示すものとして、同社が「CES 2020」に出展したのが、電気自動車(EV)用のカーオーディオのソリューション「EV Plus+ Solutions」である(図2)。部品点数を半減し、システムとしての質量・複雑さ・消費電力を従来システムよりも減らしたもので、EVの航続距離への負の影響を減らした。

図2 EV用カーオーディオソリューション「EV Plus+ Solutions」
図2 EV用カーオーディオソリューション「EV Plus+ Solutions」
(出所:Harman International)
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