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 クルマのドアは、ユーザーが利用するときに最初に触れる部品です。そのドアに新たな機能を付加する「高機能ドア」の開発が進んでいます。開発のキーワードは、「閉まりやすさ」や「閉じたときの高品質な音」などです。

 ドアはクルマを使っているときに、何度も開け閉めします。毎日クルマを使うユーザーにとって、ドアが閉まりにくいとストレスになります。また、小型車や軽自動車のドアは閉めたときに、周波数の高い耳障りな金属音がします。これもユーザーにとっては、ストレスの1つになります。

 ドアの閉まりやすさや閉めたときの音は、実際に閉めてみると分かります。顧客への商品力の訴求点の1つとして自動車メーカーは、ドアの閉まりやすさや閉じ音の改善を進めています。

 最近の例を挙げると、SUBARU(スバル)は新型ステーションワゴン「レヴォーグ」の前後のドアを閉まりやすくしました。ドアは重くすると閉まりやすくなりますが、ドアの質量増加は燃費性能に悪影響を及ぼします。新型車では、ドアの質量増加を抑えながら閉まりやすくしました。同じ車格の欧州車と同等の閉まりやすさを実現したといいます(図1)。

レヴォーグ
図1 スバルの新型「レヴォーグ」
同じ車格の欧州車と同等の閉まりやすさを実現した。(撮影:日経Automotive)
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 日産自動車は、小型車の新型「ノートe-POWER」のドアの閉じ音を改善し、欧州の高級車と同等の高品質な音を実現しました。同社によると、「低周波成分の比率が多く、高周波成分の比率が少なく、ラウドネスレベル(音の大きさ)が適当な音は高品質に感じる」とのことです。