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 新型コロナウイルスの感染拡大はまだ収まらない。外出がままならない日々を送っている人は多いだろう。筆者は趣味の美術館巡りに行けなくなった。予定していた美術展は、開催延期になったからだ。

 しかし今は健康に感謝しつつ、ほかにできることへ目を向けたい。それは何か。外出せずとも学習できる環境だ。

 週末を利用してそろりと米オンライン講座プラットフォーム「Coursera」の人気講座の1つを取り始めた。無事修了すればデジタル形式の修了証(有料)が発行され、ビジネス特化型SNS「LinkedIn」のプロフィルに表示できるそうだ。

 こうした修了証明書がずいぶんと進化しているらしい。興味を持ったときに、日本での新たな動きを知ったので紹介したい。それは「オープンバッジ」だ。

 オープンバッジは、デジタルの修了証明書・電子資格(デジタルクレデンシャル)を世界標準規格化したもの。簡単に言えば、大学を卒業する際、卒業証書を紙の賞状ではなく、オープンバッジでもらうと考えればよい。資格取得も同じだ。必要な試験を受け、合格したら資格発行者からオープンバッジをもらう。

 日本では20年4月から、遠隔教育サービス大手のネットラーニング(東京・新宿)が提供するプラットフォームを使ってオープンバッジ発行が始まる。オープンバッジ普及団体である「オープンバッジ・ネットワーク」(東京・新宿)が発行者を審査する。

 ネットラーニングによると、日本で最初のオープンバッジ発行講座になるのは国際教養大学(秋田市)の「Introduction to Jomon Studies(縄文考古学入門)」。日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)の大規模オンライン講座(MOOC)の1つとして2020年3月2日に開講した。順調に課題をこなせば4月13日にオープンバッジが発行される。続いて土木学会が3月9日、JMOOCから開講する土木学会継続教育(CPD)制度の認定eラーニング講座(8単位)への登録募集を開始した。同講座も修了者に対してオープンバッジを発行する。