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 魚群探知機といえば、その名前の通り、水中にあって目視できない魚の群れの位置や大きさを探知する装置である。釣り人にとっては、あれば便利な道具に違いない。一方で、筆者には「ボートに取り付けて使う高価な装置」という印象もあった。レンタルボートに搭載してあれば使うのかもしれないが、個人で購入してまで使うか、と聞かれれば少々抵抗がある。

 ところが最近、個人でも手軽に使える魚群探知機が登場し始めた。そのひとつが、リトアニアのDeeperが開発した「Deeper Smart Sonar CHIRP+(以下、Deeper)」である。約4万円と低価格で、スマートフォンのアプリケーションと連動して使う。

魚群探知機「Deeper Smart Sonar CHIRP+」
魚群探知機「Deeper Smart Sonar CHIRP+」
きょう体は直径6.35cmの球形。質量90g。価格は約4万円。(写真:日経クロステック)
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 Deeperは、CHIRP(Compressed High Intensity Radar Pulse)方式と呼ばれるソナー技術を使う。ソナーは、水中に発射した超音波の反射波を捉えることで、物体を探し出す。CHIRP方式では、超音波の周波数を特定の範囲で変化させた連続波を送り出す。単一周波数の断続波を用いる従来のパルス方式と比べて、より正確に魚を見つけ出せるという。

 筆者はこのほど、Deeperの実物を手に入れた。今回はこれを用いて、湖と河川で魚を探知した結果を報告する。