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 ZoomやMicrosoft Teamsをはじめ、Web会議やビジネスチャットのツールが浸透し、リモートによる業務プロセスが定着してきた。こうしたツールは通信環境さえ整えば、場所を選ばずに利用できるのが大きな利点だ。おかげで、地方都市や海外に住む人たちとのコミュニケーションが良くなったことを実感している。

 例えば、海外への取材。時差を考慮しないといけないが、これまで電子メールを用いていた建築設計者とのやり取りが、Web会議で気軽にできるようになった。しかも、国内在住の関係者も交えて複数の場をつなげる。自分自身、「オンラインじゃどうもね」といったかつての感覚が、「早速、Web会議で取材の場を設けよう」と、前向きに変化している。

 ただ、相手が初対面かどうかで、状況がちょっと変わる。面識がない人に対しては、まずどんな人物かを自分なりに把握する時間が必要で、リモートの場ではなかなか難しい。名刺が交換できないのも“名刺文化”に慣れた身にとって違和感がある。「時と場合に応じてリアルな場を設けることも必要」と、考えさせられる瞬間だ。

JAPAN SHOP 2021の展示会場に設けられたDDG JAPANの展示ブース。メタルメッシュを挟んだ合わせガラスを中心に展示した(写真:日経クロステック)
JAPAN SHOP 2021の展示会場に設けられたDDG JAPANの展示ブース。メタルメッシュを挟んだ合わせガラスを中心に展示した(写真:日経クロステック)
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 それは、展示会も同様だ。最近は、ウェブサイト上にバーチャルな展示スペースを併設する例が目立っている。展示会に関連して企画されるセミナーも、現地に行かなくても、ウェブ上で聴講できる場合が多い。

 2021年3月上旬、東京・江東の東京ビッグサイトで開催された「建築・建材展2021」に足を運ぶ機会があった。同展もリアルな展示のほか、ウェブ上でバーチャルな展示を見ることができる。展示会場を訪れるのはしばらくぶりだったので、同時に開かれていた「JAPAN SHOP 2021」などの会場も併せて駆け足で巡ることにした。

 個人的に興味が持てる展示ブースがなかなか見つからず、そろそろ引き揚げようかと思っていた矢先、目に留まったのがシンガポールに本社を置くDDG GLASS(以下、DDGガラス)による特殊加工ガラスだ。合わせガラスや複層ガラスから、強化ガラス、曲げガラスなどまで幅広い。

東京・荒川の泉宣宏社内にあるDDG JAPANのショールームには、数々の特殊加工ガラスのサンプルが展示されている。写真はメタルメッシュを挟んだ合わせガラスのバリエーション(写真:日経クロステック)
東京・荒川の泉宣宏社内にあるDDG JAPANのショールームには、数々の特殊加工ガラスのサンプルが展示されている。写真はメタルメッシュを挟んだ合わせガラスのバリエーション(写真:日経クロステック)
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