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 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、テレワークを導入した企業は多い。だが、東京都が2021年5月7日に公表した4月のテレワーク実施率調査によれば、都内企業(従業員30人以上)のテレワーク実施率は56.6%にとどまる。出社率7割減とする政府目標には達していない。

東京都におけるテレワークの実施率の推移。2021年4月は56.6%で前回からほぼ横ばい
東京都におけるテレワークの実施率の推移。2021年4月は56.6%で前回からほぼ横ばい
出所:東京都
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 頭打ち感が出ているテレワーク実施率をさらに向上するにはどうすればよいのか。筆者はITに詳しくない人でも手軽にオンラインコミュニケーションを実現できるツールやアプリが必要だと考えている。現在、米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズのビデオ会議ツール「Zoom」を筆頭にテレワークに活用できるアプリは多い。しかし専用のアプリをインストールしなければならず、ITに詳しくない人でもURLをクリックするだけで参加できるような手軽さはない。

 まずITに詳しくない人でも苦もなく参加できるようなサービスを見つけだし、テレワーク実施へのハードルを下げることが先決ではないだろうか。

適当なアプリが見つからない

 筆者は2021年3月末、小学校の卒業式から30年の節目を迎えるに当たって同窓会を開くことになっていた。当初はオフラインで開催する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてオンラインで集まることにした。

 幹事は筆者を含めて2人。同窓会の開催に向けて最初に当たった壁はツールの選定だった。スマートフォンはほぼ全員が所持しているものの、ビデオ会議システムを使った経験があるとは限らない。そこで余計なアプリをインストールせず、URLをクリックするだけで参加できるような使い勝手の良いWebアプリを探すことにした。

 しかし約40人が参加できるような適当なアプリが見つからない。数個のアプリを試してみたが、人数に制限があったり、通信品質が悪かったりした。結局、手軽さを犠牲にしてアプリのインストールが必要な有料版のZoomを利用することになった。3人以上で利用する場合、無料版のZoomには40分という時間制限があったためだ。有料版を使っているクラスメートがいたのが幸いした。ちなみに今回使った有料版の料金は2200円/月である。