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 「世界にあるデータの半分は直近の2年間で生成された」

 記者が出席したマイクロプロセッサー(MPU)メーカーの米インテル(Intel)の発表会で、同社はこう明かした。さまざまな場所で、いわゆるデジタル化が進んでいる。それによって、コンピューター上で処理できるデータがものすごい勢いで増えている。

 ただし、同社によるとデータのうち分析されている、すなわち活用されているデータは2%以下。同社の主張は、MPUを搭載するコンピューターによってデータ分析を進め、それをビジネスに活用しよう、というものだ。

 データ分析によって、これまで曖昧に捉えていた事象が、数字というかっちりとした形で見えるようになる。その効果は高い。例えば、上長や顧客など関係諸方面を説得する際には、強い味方となるだろう。ただし、データ分析で明確になるのは、あくまで「過去」のことである。過去のことを分析するだけでは、未来の戦略は描けない。データ分析はあくまで1つのツールであることを忘れてはならない。