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 ホンダは2020年4月、新しい法人向け電動スクーター「ベンリィ(BENLY)e:」シリーズを発売した。世界初の2輪専用コネクテッドサービスとなる「Honda Fleet Management」を、同スクーターに対して同年夏から提供を始める予定だ(図1)。スマートドライブと共同で開発したサービスで、この搭載によりベンリィe:シリーズは、法人向けの電動コネクテッドスクーターになる

図1 ホンダの電動スクーター「ベンリィe:I」
図1 ホンダの電動スクーター「ベンリィe:I」
自動車の普通免許で運転できる第一種原動機付自転車の「ベンリィe:Ⅰ」と、普通二輪免許(小型AT限定も可)か大型二輪免許のどちらかが必要な第二種原動機付自転車の「同II」がある。さらに、それぞれに大型フロントバスケット、リアキャリア、ナックルバイザー、フットブレーキを搭載した上位モデルがある。(出所:ホンダ)
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* Honda Fleet Managementの開発でホンダがスマートドライブと組んだのは、同サービスの構築において「構築スピード」「サービス運用の実績」「構築後のサービスの進化」を重視したからという。

 ベンリィe:シリーズは、簡単に着脱可能な交換式の電池パックを採用している点が最大の特徴だ(図2)。集配業務に求められる取り回しの良さを考慮に入れた車体サイズを採用し、小型の電動パワートレーン(EVシステムと呼ぶ)をその車体に収める(図3)。さらに、コネクテッドサービスを利用可能とすることで、さらなる安全の向上と業務の効率化に結び付ける。

図2 交換式の電池パック
図2 交換式の電池パック
電池容量1.05kWhの電池パックを2つ搭載する。1人乗車時の一充電走行距離(国土交通省届出値)は、ベンリィe:Iが87km(30km/h定地走行テスト値)、同IIが43km(60km/h定地走行テスト値)。(出所:ホンダ)
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図3 ベンリィe:シリーズのEVシステム
図3 ベンリィe:シリーズのEVシステム
電池パックを2個直列に接続した96V系のEVシステムを搭載する。モーターで後進をアシストする機能を備え、狭い場所や傾斜地での切り返しなどで運転者の疲労軽減に寄与する。(出所:ホンダ)
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 2輪のコネクテッドサービスについてホンダは、一般消費者向けの2輪車と法人向けの2輪車に分けて、それぞれ個別に進化させる方針。一般消費者向けでは、充実と安心をコンセプトに、スマートフォン用アプリ「Honda Dream Owners Service」を開発し、「走行ルート・車両健康状態の記録」「盗難防止」「事故・転倒時の緊急通報」「走行距離に応じたポイント付与」などの機能を提供する。

 一方、法人向けのコネクテッドサービスに当たるのが、前述のHonda Fleet Management。Webシステムとして提供されるもので、安全性の向上と効率化の観点から、「車両情報のリアルタイム把握」「安全運転診断」「業務効率化の提案」「業務記録・日報の自動作成」といった機能を提供する。