以前から必要性が叫ばれていたペーパーレス。最近になって企業の取り組みがいよいよ本格化してきた。では、どのような機器を使ったら効果的に進められるのか。

 例えばスキャナーや複合機を駆使して、紙の文書を徹底的にデジタルデータにするのは一つの方法。紙とペンを最初からデジタル化して、紙の書類を作らないというアプローチもあるだろう。自分は後者に関心があり、それを実現するノートとペンの代わりができるデバイスに注目している。

 電子化した紙を見る/読む端末であれば、タブレットが多数出ているし、本であれば電子書籍端末もある。これに対して選択肢がぐっと狭まるのは書く方だ。iPadの一部機種とApple Pencilの組み合わせのように、紙と同じようにすらすらと文字を書いたり線を引いたりできるものは少数派だ。

 そんなことを考えていた4月、ソニーがペン付きのデジタルペーパー端末の新機種「DPT-CP1」を発表した。6月5日に発売される。ソニーに聞いてみると、書き味にもこだわりがあるという。そこで借りて使ってみるとともに、担当者に話を聞いてみることにした。

ソニーのDPT-CP1。ペンは標準添付
ソニーのDPT-CP1。ペンは標準添付
(撮影:スタジオキャスパー、以下同じ)
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