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 日本で量産化・産業化が始まったものの、後発の国・地域のキャッチアップにより、市場規模が巨大になった時には主役の座を明け渡す――。このような技術は少なくない。液晶パネルも、その典型例の1つだ。

 1970年代の電卓や腕時計に始まり、1980年代のポケット型テレビやワープロ、1990年代のノートパソコンやパソコン用モニター、2000年代の大画面テレビやスマートフォン(スマホ)に至るまで。それらに使われた液晶パネルの開発・量産化はいずれも、日本メーカーが先陣を切った。しかし、市場が成長し、大規模化したときには、韓国や台湾の液晶パネルメーカーがシェアで日本メーカーを圧倒するようになった。

 現在は、さらに後発の中国のパネルメーカーが台頭し、展示会などでも主役を張るようになってきた。一方、日本メーカーの存在感は薄らいでいる。

 しかし、この5月に取材したディスプレー関連最大の国際学会・展示会「SID」では、キラリと光る、特徴のある日本発のディスプレー技術に出会えた。2つ紹介したい。