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交通が「世界一の観光地」に寄与

 東北道だけでなく東北新幹線も約1カ月で全線の運転再開を実現し、東北地方の大動脈となる交通インフラへの被害は一時的なものにとどまった。

 このように質の高さを保ち続ける日本のインフラは、海外から高い評価を受けている。22年5月、世界経済フォーラム(WEF)が発表した21年の旅行・観光競争力ランキングでは、道路や鉄道の整備状況で評価を高めたことが順位を押し上げ、日本は初めて首位に浮上した。

 朗報の一方、日ごろからの備えを継続させることは簡単ではない。現場の人手不足はいまだ深刻だ。加えて、ロシアによるウクライナ侵攻によって、原材料や燃料の価格高騰は天井が見えない。そもそも、災害時に「想定外」が生じることもあり得る。日本が次回のランキングで世界一の座を守るには、さらなる備えが必要かもしれない。