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 「日経ものづくり」では毎月、Webサイトでのアンケート調査を実施している。集計結果もさることながら、個人的に興味深く思っているのが「自由記入」だ。調査テーマに関する回答者の生々しい「疑問」や「意見」、時には「悲鳴」までもが聞こえてくる。筆者は興味深い意見などを書かれた回答者にしばしば電子メールで追加取材*1を行い、自由記入の書き込みだけでは読み取れない回答者の「息遣い」を伝える記事をアンケートの後に執筆したりしている。

*1 アンケート調査時に、電子メールでの追加取材に関するパーミッション(許諾)を取っている。その上で、追加取材を認容した回答者に電子メールで質問を送っている。個人情報については厳格な漏洩防止対策を取っている。

 2020年3月から4回連続で、新型コロナウイルス感染症の製造業への影響に関するアンケート調査を実施した。今回は2020年5月と6月に実施した調査*2の結果から、「リモートワーク」に対する回答者の意見をまとめたい。

*2 ニュース配信サービス「日経ものづくりNEWS」の読者を対象に、アンケート用 URLを告知した上で回答を依頼。2020年5月11日〜5月13日に実施し、296の回答を得た。同年6月5日〜6月9日に実施した調査では、186の回答を得た。

 6月に実施した調査の結果を見ると、「在宅勤務/リモートワークを経験してどのようなメリットを感じたか」という問いに対して、「出社時の移動の負荷を軽減できる」(83.6%)、「無駄な会議や打ち合わせが減る」(50.0%)など、合理化・効率化を進められると評価している声が多いと分かる。

(出所:日経ものづくり)
(出所:日経ものづくり)
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 「在宅勤務/リモートワークを経験してどのようなデメリットを感じたか」という問いに対しては、「社内の打ち合わせ・会議でのコミュニケーションが難しい」(50.0%)、「客や取引先との打ち合わせ・会議でのコミュニケーションが難しい」(43.0%)と、社内外ともに「コミュニケーションの難しさ」を感じている人が多い。自由記入欄でも、この点に言及する声が目立った。

(出所:日経ものづくり)
(出所:日経ものづくり)
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 リモートではコミュニケーションが難しくなる最大の理由は、「カメラで映した映像とマイクで拾った音声だけでは、その場の空気を伝えられない」ことだ。