コロナ禍の影響により、テレワーク環境へ移行を余儀なくされた中小企業は多いのではないだろうか。小さい企業は専任のネットワーク管理者がおらず、他の業務と兼任していることが多い。例えば、ちょっとITに詳しい営業担当者がネットワークの面倒を見るといったケースだ。
ネットワーク機器のトラブルは容赦なく発生する。たいていネットワーク機器を再起動すれば解消できるのだが、ネットワーク機器の知識を持たない一般社員には、そうした作業すら任せられない。こうなると、兼業のネットワーク管理者はテレワーク中といえども急いで出社するはめになる。
こうした問題を手軽に解決できる方法がある。それはネットワーク機器を管理する「第3の手段」だ。
ネットワーク機器を管理する手段として、これまで大きくCLIとGUIがあった。CLIはCommand Line Interfaceの略で、キャラクター(文字)ベースのコマンドラインでネットワーク機器を管理する方法だ。GUIはGraphical User Interfaceを指し、Webブラウザーを使った視覚的なインターフェースで、ネットワーク機器を設定したり操作したりする。
ここにきて第3の手段として注目を浴びているのが、スマートフォンで動くモバイルアプリを使ってネットワーク機器を管理する方法だ。幾つかのネットワーク機器メーカーは自社製品を管理するモバイルアプリを提供している。