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 ネットワーク機器管理用のモバイルアプリで先駆けとなったのは米Netgear(ネットギア)だ。中小企業向けに強い同社は、あまりネットワーク技術に詳しくない兼業のネットワーク管理者などに向け、WebブラウザーベースのGUIよりも直感的で分かりやすく、スマートフォン時代にマッチした方法としてモバイルアプリを打ち出した。

 大企業や通信事業者などに製品を提供しているネットワーク機器メーカーもモバイルアプリを展開する。例えば、米Cisco Systems(シスコシステムズ)や米Hewlett Packard Enterprise(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、HPE)なども中小企業向けブランドでモバイルアプリを提供している。

 こうしたネットワーク機器管理用のモバイルアプリは、ネットワークの知識をほとんど持たない人でも使えるように工夫されている。例えば、イラスト付きのウィザードを表示することで誰でも簡単に初期設定できるようにしたり、ネットワークの状況を一目で把握できるように情報を一覧表示したり、といった工夫だ。さらにスマートフォンの通信回線を使ってどこからでもネットワーク機器を監視したり操作したりできるのも大きなメリットだ。

 一方で、詳細な設定や大量の機器に対する一括設定などができないため、大規模ネットワークには向かない。また複数のメーカーのネットワーク機器を一括管理できないのもデメリットといえる。

 コロナ禍の影響で、テレワークによる在宅勤務をしている兼任ネットワーク管理者は多いはず。なるべく出社の回数を減らすという観点から、ネットワーク機器管理用のモバイルアプリは大いに役立つだろう。これを機会に、モバイルアプリによる管理に対応したネットワーク機器の導入を検討してみてはいかがだろうか。