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 今や私にとってTwitterは最強のアイデアプロセッサーである。いやぁ、こんなに有用だとは思わなかった。のっけからこんな事を書くと、読者に「何をわけの分からないことを言っているのか」と怒られたり、「ネタ探しのツールに使おうというわけね」と誤解されたりしそうだが、少し話を聞いてくれ。いや、少し読んでほしい。特に日経 xTECHのコラム「極言暴論」の記事を書く時、ネタを記事へとブラッシュアップする時、これほど有用なツールはないのだ。

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 あらかじめ断っておくが、「Twitterの活用はかくあるべし」などと言い出すつもりはない。今ごろになって、そんな事を語るのは赤面モノ以外の何物でもない。Twitter、そして他のソーシャルメディアは使いたいように使えばよい。仲間内のコミュニケーションのツールとして使ってもよいし、心の闇に潜む毒を吐くツールとして使おうとその人の勝手だ。私もFacebookとLINEについては友人、知人らとの連絡板としてしか使っていない。

 さて、Twitterをアイデアプロセッサーとして活用するのは、私にとってのみ有効なのか、それとも読者の皆さんにも役に立つ方法なのかは、正直言ってよく分からない。なので、まずは私のTwitter利用について順を追って説明する。アカウントを取得したのは2009年だが、どう使っていいか分からず3年ほど放置した後、不特定多数の読者との交流に使えると気付いて、本格的につぶやき始めた。

 ツイートの内容は、IT業界やユーザー企業のIT部門の関係者にとって有益だと思う情報が大半だ。私はIT系の記者であるから、これは当たり前だ。読者との交流に使おうとするのだから、読者の関心の薄い分野の話や、逆に誰でもが関心を持つような話をつぶやいても意味がない。もちろん記者という立場上、取材を通じて知り得た事実については記事にした以上の情報をツイートすることはあり得ない。それでも30年も記者をやっているから、知見はそれなりに溜まっており、それが私のツイートの主要コンテンツである。

 「フォロワーを増やす王道はテーマを絞り、有益な情報をつぶやくことである」とはよく言われることだが、それは全くの真実である。自分の記事は有用と信じて疑わないので、記事を日経 xTECHで公開した時は遠慮なくTwitterで告知させてもらっている。フォロワーが増えれば増えるほど、告知が届く範囲が広がる。多くの読者から記事に対するコメントをもらえるようになり、それが縁で実際に会って親しく意見交換できる人も増えていった。

 まさにTwitter活用の効用を実感したわけだが、これらは全て記事が出てからの話だ。その意味では、企業の公式アカウントによる商品の宣伝や顧客サポートと大きな違いはない。今回の記事のテーマである「Twitterをアイデアプロセッサーとして使う」は、記事の執筆前の企画段階での活用である。