2018年9月21日、例年同様、iPhoneの新製品が発売された。「iPhone XS」と「iPhone XS Max」の2機種だ。iPhone XSは、名称に性能アップを示す「S」を付けたiPhone Xの直系進化版。iPhone XS Maxは大型版で、従来の「Plus」に当たる。少し遅れて、10月26日には廉価版の「iPhone XR」が発売される。
iPhoneの買い替えで悩ましいのは、二つのサイズのどちらを選ぶかという点だ。幸か不幸か、iPhone Xでは「Plus」に相当する大型版は出なかったため、悩むことはなかった。今回、筆者は最終的にiPhone XS Maxを選んだ。
重量や厚さに無頓着なアップル
写真は、左からiPhone 7 Plus(2016年発売)、iPhone X(2017年発売)、iPhone XS Maxを並べた様子だ。幅と高さは、iPhone XS MaxとiPhone 7 Plusはほとんど同じだと分かる。iPhone Xはこれらよりも一回り小さい。
具体的な数字を見てみよう。iPhone XS Maxの本体サイズは幅77.4×高さ157.5×厚さ7.7mm、これに対しiPhone 7 Plusは幅77.9×高さ158.2×厚さ7.3mmである。iPhone XS Maxのほうが0.4mmほど厚い。なお、iPhone XSは幅70.9×高さ143.6×厚さ7.7mmで、iPhone Xと同じ大きさだ。
iPhone XS Maxを最初に手に持った印象は、「重い」や「大きい」よりも、むしろ「厚い」だった。厚さの数値自体はiPhone XやiPhone XSと変わらないが、横幅が広い分、きょう体が手のひらに収まらず、指で側面を押さえる形になって、より厚さが目立つのだ。
重さはどうか。短時間手に持っただけなら意外に気にならなかった。ただ、Webや動画を見るために長時間持っていると、やはり重さが気になる。右手と左手で持ち替える頻度が上がった。
こちらも具体的な数字を挙げると、iPhone XS Maxの重さは208g。iPhone 7 Plusの188gと比べると20gも重くなっている。iPhone 8 Plus(2017年発売)は202gで、「Plus」系列のiPhoneは年々重くなっていると分かる。
大画面化は歓迎だし、バッテリー容量やカメラなど様々な面で機能が強化されているとはいえ、アップルは重量や厚さに無頓着になっていないだろうか。機能の強化や新機能の追加には期待するが、年々重く、厚くなる傾向には懸念を覚える。