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 恋もトラブルも水回りで起こる――。複数のシェアハウスを運営する事業者がポロっと口にした名言だ。シェアハウスに代表される、家族以外の他人と住まいの一部を共用しながら暮らす居住形態は、2000年代以降に台頭。いまやシェアすることで生まれる交流を価値にした住まいは、単身者向けに限らず、定着した感がある。そうした交流型の住まいでカギを握るのが、先の名言が言い得ている通り、水回りだ。

シェアハウスの共用キッチンの一例(写真:グローバルエージェンツ)
シェアハウスの共用キッチンの一例(写真:グローバルエージェンツ)
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 最も分かりやすいのがキッチンだろう。シェアハウスでは、一般的な賃貸住宅のように水回りなどの設備を居室ごとに設置しない分、1人暮らしでは手の届かない広さや環境の整った共用部を提供するのが主流。その豊かな共用部の代表格が、キッチンのあるダイニングやリビングスペースだ。

 キッチンで料理をしているとシェアメイトがふらりと訪れ、いつの間にか人数が増えて「家飲み」が始まる――なんてことも少なくない。ドラマのように恋が始まることもあるだろう。実際、筆者の周りにも、シェアハウスでの共同生活をきっかけに結婚に至った友人がいる。