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 2021年10月上旬、日鉄興和不動産が開いたマンション販売の新型モデルルームの内覧会に筆者は参加した。東京・台東に同社が開設した「LIVIO Life Design! SALON UENO(リビオライフデザインサロン上野)」と呼ぶ拠点で、複数の新築分譲マンションを集約販売する。通常は、1つのモデルルームで1つのマンションが販売される。併売型のモデルルームは珍しい。

 それを可能とするのが、3次元CGを使ったデジタルモデルルームの「3次元LEDシアター」である。このシアターでは、STYLE PORT(スタイルポート、東京・渋谷)が開発したVR(仮想現実)内覧システム「ROOV walk(ルーブ ウォーク)」を活用する。

日鉄興和不動産の「3次元LEDシアター」。2021年10月9日に開設したマンション販売の新拠点に導入した
日鉄興和不動産の「3次元LEDシアター」。2021年10月9日に開設したマンション販売の新拠点に導入した
(出所:日鉄興和不動産)
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 ROOV walkは、CAD(コンピューターによる設計)データを基に未竣工の物件を3次元CG化。それをパソコンやブラウザーにより「内覧」する仕組みだ。

間取りを空間として体感できる

 今回はROOV walkのデータを基に、LEDパネルに実際のサイズで部屋を表示できるようにした。表示の誤差は数ミリなので、ほぼ原寸大だ。「ROOV walkのデータを基にプロジェクターで投映したことはあるが、LEDに表示したのは初めて」(スタイルポートの中村幸弘取締役)という。

 3次元LEDシアターの空間は床1面、壁2面のLEDパネルで構成され、端末操作により他の間取りの表示に切り替えられる。空間の広さは、長さ6.5×奥行き3.5×高さ2.45メートルである。リビングルームによくある寸法を想定したという。

 このシアターの中に入って「内覧」すると、間取りの形状や広さ、高さを体感できる。2次元の図面集から想像するのとは異なり、間取りを空間として体感できるので購入の検討がはかどりそうだ。