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長いフレーズは「通じるが不正確」

 米国シカゴで開催されたIMTS会場でiliを使ってみた結果、以下のような結論に達した。

[1] 英・中・韓とも、「どれが最も重要ですか」程度のシンプルなフレーズは正確に翻訳する。
[2] 「このブースの中にある製品の中で、最も重要なものはどれですか」程度の長さになると「通じるが不正確だ」「もう一度質問してほしい」と返される。
[3] 言語の切り替えに時間がかかるので、他国語に切り替える必要があれば早めに準備しておくべき。

 懸念した女性の声での発声(出力)は、実際にはほとんど問題にならなかった。「少女の声だがおかしくないか」と聞くと、どこでも「特に気にならない」と言われて拍子抜けした。米国、台湾、韓国のメーカー・ベンダーのブースで使ってみたが、反応はどこも大同小異だった。

 どのブースでも共通して、「翻訳機を使わせてほしい」と英語で申し出てから、「このブースの中にある製品で、最も特徴的な製品はどれか」と日本語で質問した。ところが、この程度の長さのフレーズになると正確に翻訳されていないのか通じない。取扱説明書に書かれている通りに、マイク部から10cm程度のところではっきり喋っているつもりだが、音声翻訳を聞いた人からは「もう1回、質問を繰り返してほしい」と言われる。

 そこで「どれが最も重要でしょう」「資料はありますか」などと短いフレーズで尋ねれば、はっきり伝わる。「正しい英語(中国語・韓国語)だ」と言われる。

 やはり商品コンセプト通り出張ではなく、旅行先のレストランやショップ、タクシーなどで「一番人気のメニューはどれですか」「駅まで行ってください」などとワンフレーズでの質問をするのが最適なのだろう。女性の声を発するのも、女性が旅行先で使用するニーズをメインとしているからに違いない。「取材」という仕事の現場でなければ、それほど気にしなかったかもしれない。

 そこで会場に近い中華街まで持参して、北京料理店で試そうと思ったのだが、カバンから取り出したところまさかの充電切れ。しかし、メーカー仕様では1回の充電で約3日間使えるとある。「充電が切れるほど使った覚えはないんだが」と不思議に思いながら海鮮汁麺をすすった。

 後日、予想外の充電切れの理由らしき現象に出くわす。