2019年8~9月には決済サービス各社が規模の大きい還元キャンペーンを相次いで実施した。例えばNTTドコモはd払いをすると店舗に加えてAmazonなどのネット決済でも20%還元したり、JCBはスマホでQUICPay決済をすると20%、最大1万円まで還元したりといったものだ。
実施時期がこの時期に集中したのは、消費税が10%に増税される目前であり、駆け込み需要などでお得な買い方に消費者の注目が集まりやすいのを狙ってのものだ。もちろん、PayPayやLINE Pay、メルペイといったスマホ決済の普及により利用者のスマホ決済へのハードルが下がってきたこともある。
実施企業各社の声をまとめると、こうした決済の中心は40代から50代の男性が多いという。スマホ決済ではこれが定説のようになっていたが、「10月の増税実施後は少し傾向が変わってきた」という声が聞かれるようになってきた。その一つが、岐阜県飛騨市や高山市などで使える独自の通貨「さるぼぼコイン」だ。PayPayなどと同じく、スマホでレジに張ってあるQRコードを読み取って決済する。