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 前田建設工業に仮想の部署「ファンタジー営業部」が発足し、1件目のプロジェクトを“完成”させるまでの物語が映画化した。俳優が同社の社員を演じるフィクションの形を取り、一般市民に建設業界への理解や好感を持ってもらおうとする熱意と工夫を感じさせる作品となっている。映画「前田建設ファンタジー営業部」は2020年1月31日から新宿バルト9、イオンシネマなどで公開される。

写真左から小木博明(おぎやはぎ)、岸井ゆきの、町田啓太、高杉真宙、上地雄輔、本多力、六角精児 (C)前田建設/Team F (C)ダイナミック企画・東映アニメーション
写真左から小木博明(おぎやはぎ)、岸井ゆきの、町田啓太、高杉真宙、上地雄輔、本多力、六角精児 (C)前田建設/Team F (C)ダイナミック企画・東映アニメーション
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*以下、映画「前田建設ファンタジー営業部」の内容に関する記述が含まれています。

 前田建設工業がホームページのコンテンツとしてファンタジー営業部を生み出したのは2003年。時の政権である小泉純一郎内閣が公共事業の削減と道路関係4公団の民営化を進めるなかで建設会社の業況は厳しく、世間でのイメージも今より悪かったと思われる。

 ファンタジー営業部はそんな時代に、一般社会に対する建設業のPRを目的として登場した。SFアニメで描かれる架空の構造物をもし自社の技術で実際に設計・施工するなら、どのような工法が適しているか、費用と工期はどれほどになるかを社員同士が議論する過程と結果を見せて、建設業界を遊び心や夢のある業界としてアピールすることを狙っている。この部署が13年に演劇の題材となり、その脚本を基に全国ロードショーの映画ができたのは、部署設立の目的をひとまず達成した証しといえるだろう。

 同社のホームページ上で展開されたファンタジー営業部の1件目のプロジェクトは、ロボットアニメの代表作の1つ「マジンガーZ」の格納庫だった。映画「前田建設ファンタジー営業部」の内容も、この格納庫の設計や積算、施工計画作成の過程が中心だ。

 高杉真宙が演じる主人公はファンタジー営業部を運営する同社広報グループの事務系と思われる社員だが、脇役として技術者も登場する。六角精児と町田啓太がそれぞれ専門とする土木工事の知見を生かし、プロジェクトに貢献する技術系社員を演じた。