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 米Google(グーグル)のスマートフォン「Google Pixel 6 Pro」に関しては多数のレビュー記事が出ていて、そこではカメラ関連の評価が目立っているようだ。

 プロセッサーのGoogle Tensorが「最高水準のコンピュータ写真処理」をうたっており、広角カメラのセンサーはスマートフォンとしては大きく、写真に写り込んだ不要なものを簡単に消せる機能もある。さらにPixel 6 Proは光学4倍ズームに対応し、「超解像ズーム」を使うと最大20倍までズームできる。カメラを使い込み、多数の写真を撮っているユーザーもいるだろう。

グーグルのPixel 6 Pro
グーグルのPixel 6 Pro
(撮影:スタジオキャスパー)
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 筆者も購入して使い始めたところなのだが、そんなPixel 6 Proにはカメラと違い、まだ使われていない機能がある。

Wi-Fi機能の一部が使えなくなっている

 グーグルのWebサイトに掲載されているPixel 6 Pro技術仕様の「接続性と位置情報」の部分に、「Wi-Fi 6E(802.11ax):2.4GHz+5GHz+6GHz」という記載がある。これは無線LAN規格のWi-Fi 6Eをサポートしており、2.4GHz帯と5GHz帯と6GHz帯に対応していることを意味する。だが日本では現状、6GHz帯の無線LANは電波法により使用が認められていないため、6GHz帯は無効にして使えなくしてある。

Pixel 6 Proの製品情報ページに掲載されている技術仕様
Pixel 6 Proの製品情報ページに掲載されている技術仕様
(出所:グーグル)
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 もちろん使用が認められている2.4GHz帯と5GHz帯で接続することは可能だ。試しにPixel 6 Proをバッファローの無線LANルーター「WSR-5400AX6S/NMB」に間近から5GHz帯でつないでみたところ、Wi-Fi 6の2401Mbpsでリンクした。よってPixel 6 Proは現在、Wi-Fi 6に対応している状態と考えればいいだろう。

Pixel 6 ProをWi-Fi 6に対応するルーターに5GHz帯で接続したときの画面(一部を抜粋)
Pixel 6 ProをWi-Fi 6に対応するルーターに5GHz帯で接続したときの画面(一部を抜粋)
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 6GHz帯の無線LANに関しては現在、総務省の作業班(情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会の「5.2GHz帯及び6GHz帯無線LAN作業班」)で技術的条件の検討が進められている。6GHz帯は既に他の用途で使われていて、これらとの周波数共用条件などを検討している最中だ。技術的条件については2022年3月に情報通信審議会から一部答申を受ける予定になっている。そのあと電波法の省令改正案の作成と答申、施行を経て日本国内で6GHz帯が使えるようになる。

6GHz帯はネットワークの使い勝手を左右する

 グーグルは、Pixel 6 Proの6GHz帯に対応する部分が認可後に有効になるかどうかに関して開示していないが、その行方はネットワークの使い勝手を大きく左右すると筆者は予想している。日本において無線LANは、5GHz帯の場合5150M~5350MHzと5470M~5730MHzが使われているが、6GHz帯は5925M~7125MHzとはるかに広い周波数で検討が進められているからだ。

 6GHz帯に関しては検討中であり、全部が使えるとは限らない上、使用条件が付く可能性もある。IEEE標準で規定された6GHz帯における想定チャネル配置を見ると、6GHz帯:5GHz帯は1チャネル20MHzのとき59:20、1チャネル80MHzだと14:5となる。3倍に迫ろうかという大差がある。