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 「宇宙飛行士に、転職だ」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2021年12月20日、宇宙飛行士の応募受け付けを始めた。特設サイトに並ぶ多様な候補者イメージの中、ヘルメット姿の男女が空を見上げている。彼らは土木技術者だろうか。読者の近くにも、13年ぶりに設けられた関門への挑戦者がいるかもしれない。

 遠い存在と思われた宇宙という市場に、建設業界が目を向け始めている。米国を中心に日本も参画する月面探査の「アルテミス計画」。これまでロケットや人工衛星が中心だった活躍の場が、月面に広がる。

 国土交通省は21年7月、「月面等での建設活動に資する無人建設革新技術開発推進プロジェクト」を開始。月面で使える無人化施工技術の25年度までの実用化を目指している。

国土交通省は月面での無人化施工技術の2025年までの実用化を目指す。特設サイトに掲載されたイラストには技術開発に取り組む企業が提供した3次元データなどを活用した(資料:国土交通省)
国土交通省は月面での無人化施工技術の2025年までの実用化を目指す。特設サイトに掲載されたイラストには技術開発に取り組む企業が提供した3次元データなどを活用した(資料:国土交通省)
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 21年11月には、企業や研究機関による技術開発提案の中から実施対象を10件選んで公表。テーマは大きく分けて、自動化や遠隔操縦による無人の建設技術、月面で使う建材、運べる簡易施設の3つだ。