
記者の眼
目次
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災害時の情報発信で「自己保身」優先するな
国土交通省は、マスメディアが使う「緊急放流」という言葉がよほど気に入らないらしい──。同省が2020年5月に開いた「水害・土砂災害に関する防災用語改善検討会」の初会合を傍聴し、何とも言えないいら立ちを感じた。
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「高性能なおもちゃ」Apple Watch、病気発見につなげる正しい使い方を
「医師がウエアラブル端末を理解し、適切な活用に向けて準備する必要がある」――。ウエアラブル端末の取材中、多くの医師がそう話していたのが印象的だ。日常生活と医療をつなぐウエアラブル端末に期待している医師は想像以上に多かった。
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ペダル踏み間違い事故の撲滅に挑むトヨタの決意
東京・池袋で発生した車両暴走事故の公判が、東京地方裁判所で行われている。2019年4月に発生した同事故では2人が死亡、9人が重軽傷を負った。各社の報道によると、初公判で被告人(旧・通商産業省工業技術院元院長)は、「アクセルペダルを踏み続けたことはない。クルマに何らかの異常が発生したために暴走したと…
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先代「アイボ」と並んだ「ロビ」、ロボットブームでなぜ売れたか
新型コロナウイルス感染症の流行ですっかり過去のように感じてしまうが、2013~2018年ごろ、「第3次ロボットブーム」と呼ばれるムーブメントがあった。「ロボットの居る日常はすぐそこまで来ている」――。当時こう感じた人は少なくない。実をいうと、筆者もその1人だった。
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建材版「食べログ」が発進、建築家・谷尻誠氏の発案は実務者を救うか
起業家としても知られる建築家の谷尻誠氏の発案で、空間デザインを手掛ける実務者向けの検索サービス【TECTURE(テクチャー)】が2020年6月末にリリースされた。設計事務所などの所員が、建材や家具の製品探しに費やしていた膨大な時間を減らそうというのが出発点だ。設計業務のDX(デジタルトランスフォー…
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大学関係者がサイバー事故体験ゲームに挑戦、短時間で対応を決める難しさ
不正アクセスや情報漏洩などのセキュリティーインシデント(事故)が発生した場合、どう動くべきか。セキュリティー事故はそう頻繁に起こるわけではなく、訓練できる機会は限られている。トレンドマイクロの「インシデント対応ボードゲーム」で事故を仮想的に体感した。
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新型レヴォーグ、派手さはなくても“光る”安全技術も
近年、クルマの安全性向上に大きく貢献しているのが先進運転支援システム(ADAS)である。だが、そこまでの派手さはないかもしれないが、安全性の向上に着実に寄与しそうなものも登場してきている。ここでは、SUBARU(スバル)の新型ワゴン「レヴォーグ」を例に、そうした技術を見ていきたい。
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「数が多すぎる」地銀の再編加速、システム共同化を見直す好機になるか
地方銀行が勘定系システムの共同化を本格的に始めてから約20年がたった。ITベンダー主導の共同化はITコストの削減やシステムの安定稼働で一定の成果を見せたが、デジタル人材の育成などで課題も浮き彫りになっている。菅義偉首相が意欲を示す地銀再編が、共同化のあり方を見直すきっかけの1つになるか。
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日医大のVR臨床実習は、教育界にパラダイムシフトを起こすか?
VR(仮想現実)技術は医学生を救うばかりではなく、教育の在り方そのものを変えてしまうかもしれない――。日本医科大学とVR関連のスタートアップであるジョリーグッドが取り組む、医学部4年生を対象としたVR臨床実習を取材した。
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職人の不満は「カイゼン」の宝庫
住宅市場は厳しい状況が続いている。コロナ禍はこれまで現場を支えてきた高齢の職人が引退するきっかけになり得る。職人不足が加速する住宅市場で、元請けとなる住宅会社が生き残るには、腕の良い職人を確保することが不可欠だ。
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ドコモ口座事件、不正出金に必要な情報はどこで窃取されたか
NTTドコモは銀行の口座からドコモ口座への送金に必要な情報として、名前と生年月日、口座番号、キャッシュカードの暗証番号を挙げた。セキュリティーベンダーや専門家は、犯人によるこれらの入手方法について様々な見解を出している。1つひとつ見ていこう。
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あなたはカモリストに載っていないか、不審な国際電話は詐欺の可能性
記者のスマホにかかってきた不審な国際電話は、国際電話詐欺の可能性もあるものだった。
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H3ロケットの製造コスト削減、鍵はまさかの3Dプリンター
次期国産主力ロケットとして開発が進められている「H3ロケット」。そのメインエンジンである「LE-9」で採用されたさまざまな新技術の中で、筆者が特に注目しているのがアディティブ製造(3Dプリンティング)の適用だ。
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先進的な小学校の例に学ぶ「オフィス再構築」の進め方
オープンスクールとして高名な美浜打瀬小学校では、開校してから10年以上たつ今も専門家が教室づくりをサポートしている。使い方の工夫が求められるという点では、これからのオフィスも同じ。働き方の変化に合わせてオフィスの価値も変わるなか、使い方を支援する存在が重要になるだろう。
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「在宅こそが柔軟な働き方」ではない、働く時間も見直すべし
2020年春以降、新型コロナウイルス対策として在宅勤務を中心としたテレワークが普及しました。ですが企業はテレワークさえ導入すればよいわけではありません。仕事とプライベートの両立を目指して働く時間を柔軟に設定できる労働時間制の導入も進めていくべきです。
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追加機能満載な「バーチャルなオフィス」はリアルを超えるか?
新型コロナウイルス感染拡大の影響でリモートワークが進み、オフィスの形が変わろうとしている。そこで、注目され始めたのが、VR空間を仕事場とした「バーチャルなオフィス」だ。なんと実際に、会社全体をVRオフィスに移転するという動きも出てきた。AI自動翻訳エンジンを手掛けるロゼッタは、2020年10月1日…
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「DX」と口にしない経営者が最もDXに成功するという事実
2020年8月、「DX銘柄2020」が経済産業省と東京証券取引所から発表された。グランプリに輝いた機械工具卸のトラスコ中山のデジタル担当役員を取材した際に、とても印象的な言葉を聞いた。
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菅首相「携帯大手の利益率20%はもうけすぎ」発言は論理破綻だ
筆者は過去1000日にわたる官邸と携帯大手の攻防を、2020年10月8日に発売した書籍「官邸vs携帯大手 値下げを巡る1000日戦争」にまとめた。ここでは変わらない市場の奥底には、大手3社体制や膨大な月額収入の呪縛があると整理し、携帯大手はもっと顧客に真摯に向き合うべきだとした。一方で官邸主導の政…
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合意形成を急げ、川辺川ダム論争
「過去最大級の勢力まで発達し、接近する見込みです」。2020年9月、非常に強い勢力を保ったまま日本に近づいた台風10号。九州地方はわずか2カ月前に「令和2年(2020年)7月豪雨」による被害を受けたばかり。住民は気が気でなかっただろう。
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使用感をカスタマイズできる工具は生産ラインでも役立つか
工機ホールディングス(東京・港)が2020年10月6日に発売したインパクトドライバー(電動ドライバー)の新製品「WH 36DC」は、使用感をカスタマイズできるのが特徴。「スイッチの遊び」「最低回転数」「最高回転数」「ソフトスタート」「低速域の幅」の5項目をそれぞれ5段階で設定できる。
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