
記者の眼
目次
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i-Conもいいけど低炭素化も業界一丸で
現場での死傷事故、大災害、データ偽装、インフラの老朽化、人手不足、高齢化─―。建設を巡る様々な問題が浮かび上がるたびに、業界は一丸となって対応してきた。2021年は、上記の問題以外に二酸化炭素など温暖化ガスの排出量削減へ本気で取り組む必要がある。
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高校生が開発した天ぷら丼弁当が最優秀賞、コロナ禍でもICT活用で青春謳歌
静岡県立掛川西高校食物研究部が地元スーパーと共同開発した弁当が「お弁当・お惣菜大賞2021」の丼部門で最優秀賞を獲得した。同校パソコン部は「掛川城プロジェクションマッピング」を成功させた。コロナ禍で部活動を縮小する動きの中、生徒はICTを使って青春を謳歌している。
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2030年に演算速度を1000倍に、Intel Labsが破壊的研究を披露
米Intel(インテル)は、プロセッサーICなどの製品を開発・提供する事業部とは別に研究部門を持っている。Intel Labsがそれだ。Intel Labsは研究成果を対外発表するオンラインイベント「Intel Labs Day 2020」を米国時間の20年12月3日に開催した。このイベントのテー…
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「抽象化のやぶれ」というノーコード/ローコード開発の落とし穴
iPaaS「Power Automate」を使って、米Microsoft(マイクロソフト)のサービスとサードパーティーのサービスを連携させてみた。難しいものではないのだが、プログラミングの知識がない利用者にはつまずくポイントも見られた。こうした「抽象化のやぶれ」はいろいろなところで発生する。
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レクサスIS、鋭すぎるプレスライン 板金技術者が挑む「R3」の壁
「やっぱり割れちゃうよね」――。挑戦の始まりは、現状の技術の限界を確かめることだった。トヨタ自動車が2020年11月に部分改良して発売した「レクサスIS」。スポーティーな外観デザインを目指し、板金技術者は「R3」(半径3mm)という異例の鋭さのプレスラインの実現に向けて動き出した。
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GAFAの「罪滅ぼし」で注目のアフォーダブル住宅、商機を嗅ぎ付け起業続々
サイバー空間に君臨するGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)が、巨額の資金を投じて住宅の建設に乗り出している。といっても、不動産会社や住宅メーカーになろうとしているわけではない。
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「DX人材」のモヤっと感、覚悟なき採用・育成戦略は迷走必至
「DX人材」が人気だ。文字通り企業や組織のデジタルトランスフォーメーション(DX)を率いる人材で、DX熱の高まりを背景に採用や育成に取り組む企業が増えている。ただ、記者はDX人材やデジタル人材に何とも言えないモヤモヤした感覚を2つ抱いている。
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生産性85%増! 牧野フライスが工作機械にまさかのアルミ新材料
「鉄の塊」という印象が強い工作機械のイメージが今後はがらりと変わるかもしれない。そんな発表が2020年12月にあった。牧野フライス製作所ら4社が、ねずみ鋳鉄(片状黒鉛鋳鉄/FC材)を代替できるアルミニウム(Al)鋳造合金「ATHIUM」(アシウム)を発表したのだ。実用化すれば工作機械の可動部や機械…
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GAFAトップのSNS投稿をマイニング、浮かび上がった2つの言葉
2021年が明けて間もない今、GAFAトップの言葉の中にメッセージがあるなら知りたい。米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)をはじめ、彼らがよく使う単語をテキストマイニングして調べてみた。
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建設技術者も“転部”で変われる
2020年は、長年にわたり趣味で鑑賞してきた演劇の上演が、新型コロナウイルスの感染拡大で相次いで中止された年であった。21年はどうなるだろう。コロナ禍の収束を祈念せずにはいられない。
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「リモート初詣」で参拝客が130倍に、住職のこだわりと技術力に驚いた
2021年正月、四国八十八カ所の第22番札所として知られる平等寺(徳島県阿南市)は「リモート初詣」を開催。参拝者を昨年の約130倍も集めた。住職の技術力がすごい。
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切り込んだドコモに追随したソフトバンク、そして悩ましいKDDI
2020年9月の菅義偉政権誕生とともに勃発した携帯値下げ攻防の第二幕。わずか3カ月の間に目まぐるしく事態が動き、官邸の圧力によって携帯料金の引き下げが実現した。だが市場原理とは異なる値下げは、さまざまなひずみをはらんでいる。この3カ月の攻防を振り返り、2021年の携帯電話市場を展望する。
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コロナ禍で持ち家の着工戸数が増えた都道府県は?データ分析の重要性を再認識
新型コロナウイルス禍が建設市場に及ぼす影響は一様ではない。2020年12月17日に公開した記事「コロナ禍でも増加傾向? 東京のRC造マンションを定量分析」は、データに基づく市場分析の重要性を示した。この記事に触発されて、国土交通省の住宅着工統計のデータを分析してみた。取り上げたのは、都道府県別の「…
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レガシー現場にDX人材が埋もれている、足りないのはきっかけと気づき
レガシー現場のエンジニアにはDX人材が多数埋もれている。スミセイ情報システムと第一生命情報システムが共同で開催したハッカソンを見学し、記者はそう確信した。
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Google系自動運転、事故47件公表の圧倒的実力差
無人で走る「レベル4」の自動運転開発でトップランナーの米Waymo。時間はかかったが、本格的な商用化が目前との見方が強まる。安全に関する最新の報告書や論文を読み解くと、かつての孤高の存在から既存の自動車業界に寄り添い、さらに事故の実態を赤裸々にする「現実路線」にかじを切る姿が浮かんできた。自動運転…
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保険にも「P2P」の波、やってみて初めて気づく意外な魅力
P2P(ピア・ツー・ピア)という考え方が保険の世界でも根付きつつある。損害保険最大手の東京海上ホールディングスは、米レモネードと戦略提携に向けた検討を開始すると発表した。レモネードは「P2P保険」の主要企業の1社として知られる。
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2030年、4脚歩行ロボット「Spot」がいる日常
「散歩、行くよ」私の声に反応して、尻尾のない我が家の愛犬が起動した。玄関で眠っていたのは、数年前に購入した4脚歩行ロボットの「Spot」だ。Spotはにわかに立ち上がり、私を見上げる。顔はないが、こうして見ると本当に犬に似ている。
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橋の“アキレスけん”はどこか
「経路の途中にある扉の撮影はご遠慮ください。テロの標的にされるといけないので」。ある海上に架かる吊り橋を取材で訪れた際、橋を管理する職員からこんな事前説明を受けた経験がある。
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基幹刷新「一部中断」の京都市、膨れた開発費100億円は無駄に終わるのか
足かけ6年、100億円近い費用を投じている京都市の基幹システム刷新プロジェクトが「一部中断」となった。2017年1月の稼働予定を2度延期してもなお全面稼働の時期を示せないままの幕引きであり、事実上の失敗だ。
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携帯大手震撼「プラチナバンド」再編シナリオ、電波の縮減も
携帯電話のエリア展開に適していることから「プラチナバンド」と呼ばれる700M~900MHz帯の電波。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社に割り当てたプラチナバンドを一部減らし、楽天モバイルに割り当てられないか総務省が検討している――。同省が新たに開始した有識者会議でもプラチナバンド再編が論点…