
記者の眼
目次
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注目の量子コンピュータ、フツーの会社で使えるか
量子コンピュータが注目を集めている。量子化学やシミュレーションなどの用途は有名だが、量子コンピュータがフツーの会社の情報システムにどう影響するのかは明らかになっていない部分が多い。
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IoT元年から2年、先行者に学ぶ成功の秘訣
2016年はIoT(インターネット・オブ・シングズ)元年になる――。こう言われて早2年半が過ぎた。2016年は前評判ほどの盛り上がりはなかったものの、ここに来てクラウドサービスを使ったIoT事例がぐっと増えている。
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中国製ドローンに魅せられて衝動買い、日本企業がダメな理由を考えた
ドローンを衝動買いしてしまった。というか、ドローンに魅せられてしまったといったほうが適切な表現だろう。中国DJIの「Mavic Air」だ。DJIは世界最大手だから当然の選択ではある。しかし、まさか中国メーカーのハイテク製品に物欲が爆発する日が来るとは思いも寄らなかった。
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アマゾン銀行に備えよ、邦銀連合を志す意外な人物
地域の信用金庫が全国規模のプラットフォームを運営する。言葉を選ばずに言えば、身の丈に合わない目標に聞こえるかもしれない。だが、「誰がやるかは大した問題じゃない」。横浜信用金庫 業務推進部でプロジェクトリーダーを務める田島達也氏は意に介さない。
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ほど遠い行政のIT化、FAXを廃止できない理由
東京都目黒区で当時5歳の女児が父親の虐待を受けて死亡していたという、いたましい事件が2018年6月に報道された。注目されたのは児童相談所などがいまだにFAXで情報をやりとりしている事実だった。
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HoloLensを着けた人類はもはや超能力者かもしれない
米マイクロソフト(Microsoft)の透過型ヘッドマウントディスプレー(HMD)「HoloLens」は、人類の知覚を拡張するものだ。そう思わせるアプリケーションに出会った。マイクロソフトリサーチ(MSR)が開発した「Cardiolens」だ。
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働き方改革の副作用、余暇が増えても学習時間は増えない
このままでは第4次産業革命に乗り遅れる。こんな危機感を抱かせる調査結果をリクルートワークス研究所が2018年6月6日に発表した。働き方改革で残業削減や休日取得が進み余暇は増えても、学びの機会は減っているという。
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あなたの知らない時刻の世界
「あなたのパソコンの時刻は合っていますか」。こう聞かれると、「NTP(Network Time Protocol)を使っているから大丈夫」と答える人が多いだろう。筆者もそう思っていた。だが、取材すると、時刻合わせの世界は想像以上に奥が深いことに驚いた。
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AIの導入で減らせる「3つのK」
米グーグル傘下の英ディープマインド(DeepMind)の人工知能(AI)ソフト「AlphaGo」(アルファ碁)が2015年10月に人間のプロ棋士に勝って以来、AIへの人々の注目度は高まる一方だ。
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自販機天国ニッポン、欠けたウーバーライゼーションの視点
「あれ、お釣りは?」。2000年、初めての海外出張で訪れた米国ニューヨーク市のホテル。寝付けない夜中に喉の渇きを癒やそうとエレベーターホールにあった自動販売機で筆者は1ドル紙幣を2枚入れた。ボタンを押してソーダが落ちて来たのだが、25セントのお釣りが出てこない。何度か叩いても反応はない。単に壊れて…
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業界内での知名度を売り物にするエンジニアたち
IT業界には、業界内有名人ともいえるエンジニアがたくさんいる。こうした有名エンジニアを類型で分類できるのではないかと考えるようになった。「知名度への態度」によってパターン分けできる気がしてきたのだ。
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魅力に欠ける新スマホアプリ、セブン&アイのCRM戦略に疑問符
筆者は6月1日から「セブン-イレブンアプリ」を使い始めた。開始初日から今日までの2週間強、セブン-イレブンに通い、レジでスマホアプリを提示して新しい買い物体験とは何かを探った。
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RPAの罪、情報システム部門の罰
ダメなシステムを温存し、システムの個別最適や複雑化に拍車をかける――。RPAはホワイトカラーのPC業務を効率化する有望な道具になり得る一方で、情報システムが長年抱えてきた根深い問題の解決を先送りにしかねない。情報システムに対する「大罪」とも言えるデメリットをRPAは内包していると記者は考えている。
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あなたも年収3000万円超のAI人材になれる
優秀なAI人材を確保するのが難しい──。この問題は世界中で深刻になりつつある。中国テンセントの調査機関であるテンセント・リサーチ・インスティテュートは「AI人材(タレント)の需給は著しくバランスを欠いている」とする調査結果を報告している。
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A380・中長距離LCCの難関、航空2社はIT活用で突破なるか
全日本空輸(ANA)を傘下に持つ持株会社のANAホールディングス(ANAHD)と日本航空(JAL)がここ数年、それぞれ巨額のIT投資を断行している。
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じわり広がるAI採用、学生の不安を払拭できるか
2018年6月、2019年4月に入社する新卒学生の選考活動が解禁となった。経団連の指針をよそに、すでに多くの学生が内定を得ているようだ。そのなかで気になるのが、採用活動に人工知能(AI)を活用する動きだ。
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セブ島で異例の新人研修、次代担うIT人材の育て方
今年からセブ島で英語とITを学ぶ新人研修をスタートさせたベンチャーがある。企業のシステム開発案件をフリーランスエンジニアに再委託するマッチングサービス事業やゲーム事業を手掛けるギークスだ。聞くに27人の新人全員を3週間セブ島に送り込んだという。
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「年齢差別」が広がるIT業界、中高年SEの苦しさ
IT人材不足が深刻化している。ここで注目を集めているのが45歳以上の中高齢SEだ。実際に活性化するかどうかは、45歳以上のエンジニアが本当に仕事に前向きに取り組めるかどうかに懸かっている。だが、IT業界は長らく年齢差別がはびこってきた。中高年SEの中には、生きづらさを感じる人も多いのではないか。
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5.2GHz帯を屋外無線LANに開放、救世主が期間限定では困る
無線LANは主に屋内で使うものだが、屋外利用も広がっている。特に2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックには大勢の外国人観光客が訪れる。人が密集する場所でも無線LANが快適に使えなければならないが、無線LANで使えるチャネルの不足や使い勝手の悪さが懸念されている。
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民泊は楽しい、解禁で踊る企業に個人は冷ややか
民泊は楽しい。個人的にはそう思っている。今では宿泊先を決める際には、まずは民泊で宿泊先を探す。最適な宿泊施設が見つからなかったときに、初めてホテルを探す。過去4-5回は泊まっていると思う。