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 米Apple(アップル)はドイツ・ミュンヘンにある拠点を拡大し、「European Silicon Design Center」にすると明らかにした。ミュンヘンは既に同社の欧州最大の研究開発拠点で、約40カ国から集まった1500人ほどの技術者がパワーマネジメント(電源管理)ICやアプリケーションプロセッサー(AP)、無線技術などの研究開発に取り組んでいるという。今回さらに数百人の従業員を加えて、5Gのような無線技術やコネクティビティに特化した研究開発施設を新たに設ける。今回の規模拡大にともない、研究開発への追加投資と合わせて、今後3年間だけで10億ユーロを超える投資を行う予定だ。

 新施設は、Appleのセルラー部門の拠点で、ハードウエアだけでなくソフトウエアの研究開発にも取り組む。新施設の広さは3万平方メートルで、22年後半に入居を開始する予定である。運営に必要な電力はすべて再生可能エネルギーでまかなう。

ミュンヘンに設ける新施設のイメージ
ミュンヘンに設ける新施設のイメージ
(出所:Apple)
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 Appleによれば、15年にドイツ・バイエルンにデザインセンターを開設し、350人以上の技術者が働いているという。19年には、ドイツのナベルン(Nabern)やキルヒハイム・ウンター・テック(Kirchheim unter Teck)に半導体技術開発の拠点を追加した。このため、ドイツはAppleにとって半導体技術の一大拠点となっている。中でもAppleが有する電源管理ICの設計チームの約半数がドイツにあるという。