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 トヨタ自動車グループで、ソフトウエアやスマートシティー開発を手掛けるウーブン・プラネット・グループ(Woven Planet Group)は、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)の「Woven Capital」を通じて、自動配送技術を手掛ける米国の新興企業Nuro(ニューロ)に出資したことを明らかにした。Woven Capitalの第1号の投資案件とする。この出資は、Nuroが実施したシリーズCラウンドの資金調達の一部になるという。

ウーブン・プラネット・グループの組織形態
ウーブン・プラネット・グループの組織形態
(出所:ウーブン・プラネット・ホールディングス)
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 Nuroは、もともと米Google(グーグル)で自動運転技術を開発していた技術者らが2016年に創業した企業で、シリコンバレーの一画であるカリフォルニア州マウンテンビューに本社を置く。同社は、自動運転技術を乗用ではなく、荷物を運ぶ配送向けに焦点を絞っている。ソフトウエアだけでなく、独自の小型車両(以下、配送ロボット)も手掛ける。レベル4相当の自動車技術を備えた無人小型電気自動車(EV)「R2」である。

Nuroの無人小型EV「R2」
Nuroの無人小型EV「R2」
(出所:Nuro)
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 そんなNuroは、配送ロボット業界で高い実績を持つ。中でも、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大を防止する目的で実施された外出制限によって、電子商取引(EC)が増加し、配送需要が伸びた。その結果、物流向け自動運転技術への期待が高まった。これを追い風とし、Nuroは競合に比べて資金面と実績面で頭一つ抜け出している。