全3136文字
PR

 米Google(グーグル)は、2021年5月18~20日にオンラインで開催した開発者会議「Google I/O 2021」で、スマートフォンなどに向けて同年秋に提供予定のOS「Android 12」のベータ版の提供開始を発表するとともに、新機能をアピールした。中でも、プライバシー保護関連の機能強化を前面に押し出した。米Apple(アップル)がプライバシー重視の方針を打ち出すようになってから、プライバシー保護機能が競争軸の1つになった。だが、プライバシー保護の本丸は手付かずで、広告事業を柱とするグーグルにとって、難しいかじ取りを迫られている。

「Google I/O 2021」でAndroid端末をアピール
「Google I/O 2021」でAndroid端末をアピール
アクティブなAndroid端末は30億台に達した。(出所:Google I/O 2021の基調講演の公式動画からキャプチャーしたもの)
[画像のクリックで拡大表示]

 Android 12で導入したプライバシー保護機能の目玉の1つは、スマホの位置情報やマイク、カメラの3つの機能に対して、過去24時間にアクセスしたアプリを一覧できるダッシュボードを用意したことである。この画面を確認しながら、特定のアプリのアクセスを拒否したり、全面的な拒否を設定したりできる。加えて、マイクやカメラが稼働しているのを画面上部のインジケーターで確認できるようにする。盗聴的な動きをするアプリを排除したり、録音アプリの終了し忘れに気づいたりできる。

過去24時間にプライバシー関係の情報にアクセスしたアプリを一覧できるダッシュボードを用意
過去24時間にプライバシー関係の情報にアクセスしたアプリを一覧できるダッシュボードを用意
(出所:グーグル)
[画像のクリックで拡大表示]
マイクやカメラが起動していると緑色のインジケーター(右上)が光る
マイクやカメラが起動していると緑色のインジケーター(右上)が光る
(出所:グーグル)
[画像のクリックで拡大表示]

 さらに、アプリによる位置情報の利用を細かく設定できるようにした。例えば、位置情報の利用を許可するものの、正確な位置情報まで利用できるのか、それともおおまかな位置までしか利用できないようにするのかをユーザーが選択できる。

正確な位置情報まで利用できるのか、それともおおまかな位置までしか利用できないようにするのかをユーザーが選択できる
正確な位置情報まで利用できるのか、それともおおまかな位置までしか利用できないようにするのかをユーザーが選択できる
(出所:グーグル)
[画像のクリックで拡大表示]