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 2018年創業の米国のスタートアップ(新興)企業Monarch Tractor(モナークトラクター)が、新しい農業用トラクターをいよいよ量産する。既に試作機を一部の農家で試用してきたが、量産版の製造を始めて2022年第4四半期から顧客に引き渡す。初期ロットは既に予約で完売しており、「売れ行きは上々」(同社 CEOのPraveen Penmetsa氏)と胸を張る。現在も予約を受け付けており、順次量産していく。

 同社のトラクターは、駆動部に電動パワートレーンを採用し、かつ無人での運転に対応。さらに販売後も機能を進化させ続ける事業モデルを志向していることから、トラクター業界の米Tesla(テスラ)と評される。

モナークの電動トラクターの試作機と同社CEOのPenmetsa氏
モナークの電動トラクターの試作機と同社CEOのPenmetsa氏
2022年6月開催の電動モビリティーのイベント「Electrify Expo Long Beach」のブースで撮影(写真:日経クロステック)
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 モナークは、テスラの組み立て工場があるカリフォルニア州フリーモントから自動車で30分ほどの距離にあるリバモアに本社を構える。量産に向けて2021年11月に6100万米ドルを新たに調達した。米国の「Crunchbase」によると、2022年5月時点で累計8100万米ドルを調達したという。日本円にして100億円を超える。日本企業との関係も深く、創業間もないころから武蔵精密工業が出資者として名を連ねている。大手の農業機械・建設機械メーカーのオランダCNH Industrial(CNHインダストリアル)も出資していることから、市場からの同社への期待の大きさもうかがえる。

 ロゴは、カリフォルニア州で有名なモナーク蝶をモチーフにしている。この蝶は、「環境破壊から年々、生存数が減っている。電動化によって環境破壊を防ぎたい」(Penmetsa氏)との思いから、モナーク蝶をロゴに選んだという。

モナーク蝶がロゴに
モナーク蝶がロゴに
2022年6月開催の電動モビリティーのイベント「Electrify Expo Long Beach」のブース。ロゴはモナーク蝶である(写真:日経クロステック)
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