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 米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)は自社イベント「re:MARS 2022」(2022年6月21~24日、ラスベガス開催)の基調講演で、さまざまな物流向け自動化技術を発表した。同社初となる自律走行可能な搬送ロボット(AMR)や、荷物のラベルを高速にスキャンできる技術などを壇上でデモした。併設の展示場にはAMRを出展した。

AMR「Proteus」を発表
AMR「Proteus」を発表
基調講演の壇上で動作させた(写真:日経クロステック)
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 高速スキャン技術は、コンピュータービジョン技術と機械学習を組み合わせたもので、「Amazon Robotics Identification(AR ID)」と呼ぶ。120フレーム/秒で動作するカメラで荷物のバーコードを高速で読み取る。基調講演のデモでは、荷物を持った従業員がゲートを通るだけでスキャンする様子を見せた。また、荷物だけをゲート付近にかざすだけでもスキャンできることを示した。現在物流施設では、従業員がビン(荷物箱)から荷物を取り出し、ハンドスキャナーを使ってバーコードを見つけ、手でスキャンしている。AR IDの導入により、スキャン作業を大幅に高速化できる。

「Amazon Robotics Identification(AR ID)」のデモ
「Amazon Robotics Identification(AR ID)」のデモ
カメラを取り付けたゲートをくぐると、自動でスキャンする。スキャンしたときにランプが光る(写真:日経クロステック)
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