米Apple(アップル)が以前からiPhoneをはじめとする自社製品に採用を続けてきた超広帯域無線技術「UWB(Ultra-Wide Band)」が、いよいよAndroid端末にも広がる。2021年内に正式リリース予定の「Android 12」でサポートすると、21年5月開催の年次開発者会議「Google I/O 2021」で米Google(グーグル)が明かした。これまで、韓国Samsung Electronics(サムスン電子)がAndroid端末に採用してきたが、OSレベルでのサポートにより、Android端末全体に広がる可能性が高い。現在、アクティブなiPhoneの台数は約10億台で、Android端末は約30億台とされる。いずれ、すべてのスマートフォンにUWBが採用されれば、40億台規模の市場が立ち上がる可能性がある。
かつて、スマートフォンにBluetooth(ブルートゥース)が標準搭載されたことで、Bluetoothの周辺機器やIoT機器の市場が一気に成長した。同じように、スマホへのUWB標準搭載は、新たな周辺機器やサービスを生む起爆剤になり得る。