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 米Apple(アップル)や米Facebook(フェイスブック)といった米国の大手ITがVR(Virtual Reality)に注力するようになり、半導体業界も動き出した。中でも積極的な姿勢を見せるのが米Qualcomm(クアルコム)だ。5G用の通信ICをはじめとする同社の半導体製品の売り上げ増を狙い、VRやAR(Augmented Reality)といったXRのエコシステム(生態系)の構築を目指している。その中心に据えるのが、5G対応のスマートフォンと接続する新しいタイプのヘッドマウントディスプレー(HMD)だ。

 VR用HMDは、現在、大別して2種類のものが市場投入されている。1つは、単独で動作する「スタンドアロン型」。もう1つは、何らかの据え置き型機器と接続するタイプ(据え置き機器接続型)である。前者には、例えば米Facebookの「Oculus Quest」が、後者には例えば同社の「Oculus Rift S」のようなパソコンと接続するもの、あるいは「PlayStation(PS) VR」のようにゲーム機と接続するものがある。

2020年5月にQualcommが発表したXR普及に向けた枠組み「Qualcomm XR Optimized Certification Program」の参加企業
2020年5月にQualcommが発表したXR普及に向けた枠組み「Qualcomm XR Optimized Certification Program」の参加企業
(出典:Qualcomm)
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