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 Elon Musk(イーロン・マスク)氏が創業したBMI(Brain Machine Interface)の米スタートアップ企業Neuralink(ニューラリンク)は2022年8月、国際会議「SIGGRAPH 2022」(カナダ・バンクーバー、8月8~11日開催)に出展し、脳直結型デバイスを埋め込むための試作装置を披露した。自動で脳に電極を刺すための装置で、「脳電極実装機」のような代物だ。同社は同デバイスを埋め込むための外科手術用ロボットを開発している。この装置はこのロボットに向けて開発中のものである。

「SIGGRAPH 2022」におけるニューラリンクのブース
「SIGGRAPH 2022」におけるニューラリンクのブース
(出所:日経クロステック)
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 試作装置には、電極を刺すための機構のほか、脳を撮影し、電極を刺す場所を画像認識で決めるために利用するカメラや照明用ライトなどが複数備わっている。同機器の先端部分にある細い針のような部分を通じて、細い糸のような電極を脳に埋め込むという。あくまで試作品であり、「人間には使えない」(説明員)。

 ただ、SIGGRAPHはコンピューターグラフィックス(CG)やインタラクション技術の分野で著名な国際会議。それだけに、BMI企業のニューラリンクはやや場違いだ。だが、そこには理由があった。

ニューラリンクの外科手術用ロボット
ニューラリンクの外科手術用ロボット
2020年のイベント動画をキャプチャーしたもの(出所:ニューラリンク)
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