小売り最大手の米Walmart(ウォルマート)がドローン配送に力を入れ始めた。同社は2020年9月14日(現地時間)、ドローン配送を手掛ける米国の新興企業Ziplineと、ドローンによるオンデマンド配送の試験サービスを2021年初頭に開始すると明らかにした。Walmartの本社そば、米アーカンソー州Northwest地域にある特定の家に対して、Ziplineのドローンで商品を配送する。この試験運用が成功すれば、さらにこの取り組みを拡大する予定だ。
今回の発表に先駆け、Walmartは9月9日(現地時間)にイスラエルFlytrexとノースカロライナ州Fayettevilleでドローン配送のパイロットサービスを開始したと明らかにしている。Walmartは、さまざまな種類のドローンの運用を理解するために、複数企業のドローンを試験的に運用しているという。配送する物資の種類も異なる。Flytrexとの試験運用では、主に食料品や生活必需品を運ぶが、Ziplineとの試験運用で配送するのは健康・ヘルスケア関連の商品である。