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 配車サービス最大手の米Uber Technologies(ウーバーテクノロジーズ)が手塩にかけて育ててきた「空飛ぶタクシー(空のライドシェア)」の研究開発部門を手放すことを正式に発表した。買収する企業は、「空飛ぶクルマ」と呼ばれるような電動の垂直離着陸(eVTOL)機を手掛ける新興企業の米Joby Aviationである。以前からJobyが買収すると報道されていた。Jobyは、早ければ23年にもeVTOL機の運航を始めたいとしている。23年という時期は、もともとUberが空の移動サービス「Uber Air」を開始したいと目標に掲げていたタイミングである。

 Jobyは、8社いたUber Airの機体開発パートナーのうちの1社。20年1月にトヨタ自動車から400億円を超える出資を得たことで注目を集めた。もともとUberは、20年中にUber Airの実証試験を実施する予定だった。その際、実証試験に利用される機体は完成度が高いとされるJoby製だと目されていた。そのため、売却先がJobyになるのは、自然な流れといえる。

JobyのeVTOL機
JobyのeVTOL機
(出所:Joby Aviation)
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 具体的な買収額は不明。今回の買収を機に、UberがJobyに7500万米ドルを出資する。これまで未発表だった5000万米ドルとあわせて、Jobyは累計で8億2000万米ドルを調達したという。これは、eVTOL機を手掛ける新興企業の中で、ずば抜けた金額である。

 今回の取引後、UberとJobyはそれぞれの移動サービスをお互いのアプリに統合するという。これにより、将来地上と空の移動をシームレスに連携させる。