
シリコンバレーNextレポート
目次
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フェイスブックが「ビジネスVR」に本腰、2019年秋から
フォードやウォルマートなどと試験運用開始
米フェイスブック(Facebook)は、 B to B用途でのVR事業、いわゆる「ビジネスVR」に本格的に乗り出す。同社のVR用HMDと、B to B向けソフトウエアなど一緒にしたビジネスVRのサービス基盤(プラットフォーム)「Oculus for Business」を2019年秋から一般販売を始…
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赤字転落のテスラ、モデル3の生産性向上などで回復図る
Model 3の米国外への出荷遅れなどが原因
米テスラ(Tesla)は、2019年第1四半期(2019年1~3月)の業績を4月24日(現地時間)に発表した。売上高は約45億4146万米ドルと前年同期比で約33%増ながら、純損失は約7億213万米ドルと赤字になった。
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エヌビディア、テスラの車載コンピューター発表に反論
元アップル技術者設計のSoCに対する焦りがにじむ
自動運転向け半導体製品に力を入れる米エヌビディア(NVIDIA)が、電気自動車(EV)大手の米テスラ(Tesla)に反論した。NVIDIAは2019年4月23日(現地時間)、公式ブログ内で、Teslaが前日(22日)に発表した車載コンピューターのプレゼンテーション内容に対して異を唱えたのである。
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テスラの完全自動運転向け車載コンピューター、搭載車は2020年に100万台
演算性能は144TOPS、専用SoCを開発
「このハードウエアを搭載したテスラ車はすべて、ソフトウエアのアップデートで完全自動運転になる」――。米Tesla(テスラ) CEOのイーロン・マスク氏は2019年4月22日(現地時間)、同社がアナリスト向けに開催した自動運転機能などに関する発表会で、こうぶち上げた。同氏が言及したハードウエアとは、…
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NECは変われるか、シリコンバレー戦略子会社の試行錯誤
NECが米シリコンバレーに設けた戦略子会社「NEC X」が本格的に活動を始めて半年以上が経過した。初年度は研究所が開発した3つの技術の事業化を検討し、物事の因果関係をデータから自動的に探し出す技術の製品化に動き出した。NECの社内文化の変化も目指すNEC Xの歩みを追った。
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自然言語処理に特化、フェイスブックが開発を急ぐAIチップの性能
米フェイスブックのAIチップ戦略が判明した。現在は5社の半導体メーカーから同社向けにカスタマイズしたAIチップを調達し、機械学習の推論に使っている。次のステップとして、自然言語処理(NLP)に特化したAIチップを開発する。
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安さだけじゃない、最高速サーバーを目指すホワイトボックス
メーカーのブランドが付かない「ホワイトボックス」のサーバーが安さだけでなく、最高速をも目指すようになった。米シリコンバレーで2019年3月14、15日に開催された「OCP Global Summit」では、半導体に関する仕様もオープンソース化する取り組みが発表された。
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ウーバーの自動運転車は危ない?数字が明かす真相
米カリフォルニア州が2019年2月に公表したリポートの分析により、自動運転車を開発する企業の技術水準が明らかになった。2018年3月に死亡事故を引き起こした米ウーバー・テクノロジーズはやはり技術水準が非常に低く、米アップルも厳しいことが分かった。
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中国減速の影響は限定的、米IT大手の10~12月期決算
米IT大手の2018年10~12月期決算が出そろった。米アップルが中国の景気減速を理由に業績予測を下方修正していただけに他社の動向にも注目が集まったが、蓋を開けてみれば影響は限定的だった。
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パナのシリコンバレー戦略拠点、2年目の現在地
パナソニックが米シリコンバレーに置く戦略拠点「Panasonic β」は、既存の事業部門に新しい開発方法論を持ち込んでイノベーションを促す組織だ。しかし設立前の構想は全く逆だった。
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スパコンは伸び悩み、量子ソフト開発者の争奪戦始まる
欧米の先進ユーザー企業が、量子コンピューター向けソフトウエアを開発する研究者の確保に早くも動き出した。現行のコンピューターとは全く異なる原理で動く量子コンピューターへの期待が高まっているからだ。100万ドルの賞金を用意して開発コンテストを始めるスタートアップも現れた。
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犯罪都市で銃撃事件が激減、防犯テックの最新事情
全米有数の犯罪多発都市であるカリフォルニア州オークランド市で近年、銃撃事件の件数が激減している。「銃撃検出システム」を警察が導入することで、銃撃が起こった場所を即座に見つけ出し、警察官を派遣できるようになったためだ。「防犯テック」の最前線を紹介しよう。
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シリコンバレーで活躍する、日本人データサイエンティストの実像
自動車部品最大手の独ボッシュが、米シリコンバレーに設けた研究開発拠点。近藤由実氏はそこで、データサイエンティストとして働いている。製造業のデジタル変革に挑むボッシュで活躍する、現役のデータサイエンティストの実像に迫った。
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AWSが変心、オンプレとブロックチェーンに本腰
顧客が求めるものなら何でも提供する――。米アマゾン・ウェブ・サービス(Amazon Web Services、AWS)の貪欲さが増す一方だ。2018年11月26~29日(米国時間)に開催した年次カンファレンス「AWS re:Invent 2018」では、オンプレミスやブロックチェーンなどこれまで敬…
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歩行者の行動を予測、トヨタが期待する最新AI
トヨタ自動車と現代自動車が出資する、AIのスタートアップ企業が米ボストンにある。米パーセプティブ・オートマタだ。創業者兼CEOのシド・ミスラ氏は「我々のAIは、車載カメラの画像から歩行者の意図を理解できる」と語る。
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アップルの「T2 Securityチップ」、何がすごいか
米アップルがMac用に自社開発した「T2 Securityチップ」は、パソコンの中にCPUやOSから独立したセキュリティーサブシステムを作り、データの暗号化やファームウエアの改ざん防止を実現する。T2 Securityチップは何がすごいのか、詳しく見ていこう。
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IBMは減収減益、米IT大手の7~9月期決算を総括
米IT大手の2018年7~9月期決算が出そろった。過去3四半期連続で増収を続けていた米IBMが減収に陥り、米アップルとの係争を抱える米クアルコムの業績もさえない。両社のライバル企業は好調であり、クラウド市場やモバイル市場で業績の格差が広がっている。
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4次元データとグーグルAIを取り込む、米テラデータがサービス基盤刷新
米テラデータが再成長への道筋を付けつつある。従来の分析ハードウエアの売り切りから、サービス契約のサブスクリプションへの転換を推進。分析サービス群もリブランドし、プラットフォームサービスとしての位置付けを明確にした。
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スパコン対応の「TensorFlow」、グーグルがモデル並列で開発
米グーグルがスーパーコンピュータに対応した深層学習フレームワーク「Mesh TensorFlow」の開発を進めている。「スパコンを使うことで、パラメータの数が数十億個に達するような巨大な機械学習モデルの開発が可能になる」という。
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MaaSは最大の課題、アウディと日本企業に共通する悩み
自動車産業に大きなデジタル変革の波が押し寄せている。電動化や自動運転、MaaSなどで先行するシリコンバレー企業に、伝統的な自動車メーカーはどう対抗していけばよいのか。独アウディのデジタル変革担当者が漏らした本音は日本企業にも共通する悩みだった。