PR

 新名神高速道路の建設現場で16年4月に有馬川橋の橋桁が落下し10人が死傷した事故で、神戸西労働基準監督署は2月22日、施工を担当した横河ブリッジと現場所長だった同社社員を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検した。

上は事故直後、下は再架設の様子
上は事故直後、下は再架設の様子
[画像のクリックで拡大表示]

 容疑は、安衛法で定める工事計画の届け出を怠ったこと。支間長が50mを超える橋の建設工事では、架設開始の14日前までに労基署に提出することが義務付けられている。有馬川橋の現場では、現場所長が図面や工程表といった計画書類を提出していなかった。

 兵庫労働局労働基準部では「決められたことを守らない同社のずさんな現場管理を特に問題視した」としている。労基署による専門家の独自調査の結果などを待ったため、事故から1年10カ月たったタイミングでの送検となった。一方、業務上過失致死傷罪などの疑いもあり、兵庫県警は捜査を継続している。

 落下した橋桁は長さ約120m、重さ1350t。事故当時は、有馬川と国道176号線をまたいで西端の橋台から隣の橋脚に向けて送り出し架設を完了し、支承位置まで降下する準備をしていた。工事の発注者は西日本高速道路会社、施工者は三井住友建設と横河ブリッジによる乙型(分担施工方式)のJV。