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 東洋建設は、クレーンのブームの先端に取り付けたカメラの映像から吊り荷に接近した作業員をリアルタイムで自動検出し、操縦者に警告する「クレーンカメラ映像検知システム」を開発した。吊り荷を降ろす位置が目視で確認しにくい現場などで、安全性の向上に役立てる。

「クレーンカメラ映像検知システム」の稼働中のイメージ。作業員をヘルメットの色で識別する。ヘルメットの色は10色まで登録できる(写真:東洋建設)
「クレーンカメラ映像検知システム」の稼働中のイメージ。作業員をヘルメットの色で識別する。ヘルメットの色は10色まで登録できる(写真:東洋建設)
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 開発したシステムは、事前に登録した作業員のヘルメットの色をカメラ映像から抽出するのが特徴だ。複数人を同時に検出し、追尾できる。指定した作業範囲に人が入ると、操縦席にあるモニター上に赤枠で検出結果を表示。警告灯が光って注意を促す。

 東洋建設は起重機船のクレーンで新システムを試験的に導入している。船から陸上に資材を降ろす際、防潮堤などに遮られ、操縦者から吊り荷を降ろす位置が目視で確認できない場合がある。従来は無線の合図やカメラ映像を頼りにクレーンを操作していたが、指示の行き違いがあるほか、モニターに映った小さな人影を見逃す恐れがあった。

 東洋建設は既に新システムの特許を出願済み。検出精度を向上させた後、現場に本格的に導入する考えだ。