経済産業省が社会人を対象に実施した人材の需給状況に関するアンケート調査で、業務で重要とされる専門分野と、大学で学んだ専門分野との間に乖離があることが分かった。建設系の業種に勤める人の21%が「建築計画、設計、デザイン、住居」を自社の重要分野に挙げたのに対し、専門分野として学んだ人の割合は13.6%と、7.4ポイント下回った。経産省が4月20日に調査結果を公表した。
建設系企業の需要に対し、学んだ人の割合が少なかった分野は「建築構造、設備」が2番目で、6.3ポイントの開きがあった。「土木工学(構造、施工、海岸、地盤系)」も3.9ポイントの差が付いている。
さらに、建設系企業で必要とされる上位10分野には「機械工学(設計、エンジン、材料、流体)」(9.3%)や「電力、アナログ・デジタル回路」(3%)、「ハード・ソフト(OS・アプリ)、プログラム系」(2.6%)などが入っており、いずれも当該分野を学んだ社会人の割合を上回っている。