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 前田建設工業は、山岳トンネルの覆工コンクリート打設時に、移動式型枠(セントル)の過度な押し当てによるひび割れを防ぐ「覆工施工継ぎ目の浮き・剥落防止システム」を開発した。設定した許容圧力がコンクリートにかかる前に、セントルの油圧ジャッキが自動停止する。熟練の作業員に頼らずに、コンクリートにかかる圧力を定量的に管理できる。

圧力計と硬質ゴムの設置図。左がセントルセット時。右が覆工コンクリート打設時(資料:前田建設工業)
圧力計と硬質ゴムの設置図。左がセントルセット時。右が覆工コンクリート打設時(資料:前田建設工業)
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実際の圧力計設置の様子。圧力計と硬質ゴムをトンネルの周方向に均等な間隔で設置している(資料:前田建設工業)
実際の圧力計設置の様子。圧力計と硬質ゴムをトンネルの周方向に均等な間隔で設置している(資料:前田建設工業)
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 覆工コンクリートの打ち継ぎ目の品質対策では、打設済みのコンクリートに10㎝ほどセントルをオーバーラップさせて、次の区間を打設するのが一般的だ。この時、目視による確認不足や油圧ジャッキの操作ミスにより、セントルをオーバーラップ部分に過度に押し当てると、ひび割れが発生する場合がある。これまでは、熟練の作業員による施工管理に頼っていた。

覆工コンクリート打設時、前回打設した区間にセントルをオーバーラップさせる(資料:前田建設工業)
覆工コンクリート打設時、前回打設した区間にセントルをオーバーラップさせる(資料:前田建設工業)
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セントルの過度な押し当てによって、先に打設したコンクリート入ったひび割れ(資料:前田建設工業)
セントルの過度な押し当てによって、先に打設したコンクリート入ったひび割れ(資料:前田建設工業)
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 開発したシステムは、セントルのオーバーラップ部分に硬質ゴムと小型圧力計を設置。ゴムにかかる圧力やそれによる変位を測定し、押し当て圧力が許容値を超える前に、セントルの油圧ジャッキを自動停止する仕組みだ。前田建設工業の施工実績を基に自動停止する間隙量を定めている。誰でも確実かつ定量的に、セントルの押し当て圧力を管理できる。