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 清水建設は、既製コンクリート杭を支持層に固定するためのソイルセメントの根固め強度を、1時間程度で判定する手法「CW-QUIC」を開発した。費用は従来の圧縮試験と変わらない。

既製コンクリート杭を挿入する前に、オーガーで掘削している様子。既製コンクリート杭は高支持力のタイプが開発され、土木用途で使われるケースが増えている(写真:清水建設)
既製コンクリート杭を挿入する前に、オーガーで掘削している様子。既製コンクリート杭は高支持力のタイプが開発され、土木用途で使われるケースが増えている(写真:清水建設)
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既製コンクリート杭と支持層を固定するために、セメントミルクを注入してかくはんする。写真は未固結のソイルセメント。セメントミルクや水、支持層付近の土砂が混ざった状態(写真:清水建設)
既製コンクリート杭と支持層を固定するために、セメントミルクを注入してかくはんする。写真は未固結のソイルセメント。セメントミルクや水、支持層付近の土砂が混ざった状態(写真:清水建設)
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 既製コンクリート杭は、支持層まで掘削した杭孔にセメントミルクを注入し、泥水とかくはんした未固結のソイルセメントに杭を挿入して構築する。支持層に杭を確実に固定するためには、根固め部のソイルセメントの品質が不可欠だ。日本建設業連合会の「既製コンクリート杭施工管理指針」では、根固め部の強度確認を推奨している。