全645文字
PR

 小泉製麻(神戸市)は、標識や照明などの柱脚を高強力な不織布で防食する「NEac(ネアック)工法」を開発した。現場での材料の加工が不要で、炭素繊維巻き立て工法などと比べてコストや工期を抑えられる。

ネアック工法で防食したガードレールの柱脚。接着剤で不織布を貼り付けている(写真:小泉製麻)
ネアック工法で防食したガードレールの柱脚。接着剤で不織布を貼り付けている(写真:小泉製麻)
[画像のクリックで拡大表示]

 開発した工法は、柱脚の形状に合わせて不織布を成型できる点が大きな特徴だ。現場では成型した不織布を設置するだけなので、特に難しい作業を要しない。

 現場での施工手順は以下の通り。まず下地処理した後、エポキシ樹脂の接着剤を下塗りし、不織布を貼り付ける。次に、ローラーで再度接着剤を塗りながら空気を抜き、さらにポリウレタン樹脂を上塗りすれば完成だ。

長方形の1枚の不織布(左)を特殊成型して、柱脚部の形状に合わせた形に加工する(右)(写真:小泉製麻)
長方形の1枚の不織布(左)を特殊成型して、柱脚部の形状に合わせた形に加工する(右)(写真:小泉製麻)
[画像のクリックで拡大表示]