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 リニア中央新幹線の建設工事を巡る談合事件を受け、早稲田大学の同窓会が例年秋に催している総会の開催を取りやめたことが分かった。

 談合に関わった大林組が2018年5月に再発防止策として「飲み会禁止令」を発表した後、建設業界では技術者交流の萎縮を懸念する声も上がっていたが、それが現実のものとなった。業界の活性化や新技術の開発に必要な技術者交流の停滞を招く恐れもある。

早稲田大学の土木系の学科が入る西早稲田キャンパス(写真:日経コンストラクション)
早稲田大学の土木系の学科が入る西早稲田キャンパス(写真:日経コンストラクション)
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 総会の開催を取りやめたのは、土木系の同窓会「東京稲土(とうど)会」。早大の土木専攻の卒業生らでつくる同窓会「稲土会」の地域支部の1つだ。稲土会は土木工学科創設14年後の1957年に正式に発足。各地に設立した全国14支部のほか、海外にシンガポール支部を抱える。

 リニア談合事件が発覚した2017年末から、談合を主導したとされる大成建設と大林組の早大出身の元役員2人が大学の同窓会で談合に関わる情報を交換していたとの報道が相次ぎ、早大の同窓会の活動に注目が集まっていた。