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 仙台市が2017年度以降に実施した入札で予定価格などに誤りがあり、本来なら落札したはずの会社が受注を逃した工事が30件あったことが分かった。予定価格算出の基となる資材単価の設定を間違っていた。誤った単価を用いた工事は590件に上り、そのうち292件では最終支払額に過不足が生じていた。市が11月16日に明らかにした。

資材単価の誤りに関する調査結果を公表した仙台市のホームページ(資料:仙台市)
資材単価の誤りに関する調査結果を公表した仙台市のホームページ(資料:仙台市)
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 単価の誤りによって低入札価格調査の基準価格が変わってしまい、本来なら落札した会社が基準価格を下回ったり、本来なら基準価格を下回っていた会社が落札したりした。

 落札を逃した会社は21社に上る。市はこれらの会社に謝罪し、対応を協議する。逸失利益の請求があれば、金額の妥当性を検証したうえで応じる考えだ。

 最終支払額の過不足は、契約変更の際に誤った単価を使用したことで生じた。市が本来の価格よりも過剰に支払った工事は162件で、過剰だった金額は計47万円。支払いが不足していたのは130件で、不足額は計127万円だった。

 最も差が大きかったのは、18年度に発注した宮城野区の土地区画整理事業の関連工事。アスファルト舗装に使用する乳化剤の単価を3円低く設定したことで、契約額が本来の価格より18万円低くなった。

 過不足が生じた工事に対しては、追加の支払いや過払い金の返還などについて施工者と協議する。市によると、過払い金の返還などに法的な義務はないという。