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 宮城県は4月3日、塩釜市の塩釜漁港で2018年暮れから外洋側に傾き続けていた防波堤が延長約120mわたって倒壊し、そのうち約60mが水没したと発表した。東日本大震災の津波による海底の洗掘が原因とみられる。

宮城県塩釜漁港の防波堤が約120mわたって倒壊。うち約60mが水没した(写真:宮城県)
宮城県塩釜漁港の防波堤が約120mわたって倒壊。うち約60mが水没した(写真:宮城県)
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 倒壊したのは、県が1970~93年度に整備した東防波堤。コンクリート製の防波堤は、延長約1440m、海抜(東京湾平均海面TP)約3m、幅約3m。2018年12月21日に、北東から南西に向かって岸壁と平行に延びる防波堤の約800mの区間のうち約120mで、外洋側に最大約30cmずれていた。

水没した東防波堤。2018年暮れから外洋側に傾き続けていた(写真:宮城県)
水没した東防波堤。2018年暮れから外洋側に傾き続けていた(写真:宮城県)
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 19年1月には、変状箇所の詳細な状況を把握するため、建設コンサルタント会社に委託して水中調査を実施。水中ロボットカメラを使って、鋼製の杭や矢板、海底の状況などを撮影。その映像を基に、変状の分析を進めてきた。

 東防波堤は、変状が確認された18年暮れから傾きが進み、19年3月にその進行が加速。例えば、3月15日に最大15.4cmだった変状確認時からのずれが、18日には最大17.3cmと、わずか3日で2cm近く拡大。倒壊は時間の問題とみられていた。

(関連記事: 鋼杭腐食か海底洗掘か、塩釜漁港防波堤の傾き続く