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 中日本高速道路会社は、高速道路の保全やサービスに関して、幅広い分野の企業や大学と組んで技術革新を目指す「オープンイノベーション」の場となる新組織を立ち上げる。人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)、ビッグデータなどの知見を高速道路の維持管理に取り込む考えだ。2019年8月21日に名古屋、同月23日に東京で説明会を開いて会員を募る。

 新組織の名称は「イノベーション交流会」。中日本高速が新技術の導入を目的としたコンソーシアム(企業連合)を立ち上げるのは初めてだ。1カ月に1度開く予定の勉強会で、中日本高速が高速道路の保全やサービスにおける現状の課題を重点検討テーマとして提示する。課題解決につながる技術を持つ企業に対し、高速道路を実証実験の場として提供する計画だ。

 19年度は、(1)移動体監視による路面状況などの把握の効率化(2)変状データ分析・維持修繕計画策定の高度化(3)工事規制の高度化・効率化――の3つを重点検討テーマに据えた。19年11月以降に開催予定の勉強会で、各テーマに対応した新技術のアイデアを議論する。

中日本高速道路会社が指定する重点検討テーマを、高速道路で実証する具体的な技術に当てはめていく(資料:中日本高速道路会社)
中日本高速道路会社が指定する重点検討テーマを、高速道路で実証する具体的な技術に当てはめていく(資料:中日本高速道路会社)
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 例えば、路面状況の把握に関しては、車載カメラの映像から落下物を自動で検知する技術などで効率化できる可能性がある。交流会ではこうした新技術を、画像処理や高速データ通信といった要素技術に当てはめる。それぞれを得意とする複数の会員とチームを組み、新技術の共同開発に取り組む方針だ。