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 山梨県身延町にある中部横断自動車道の醍醐山トンネルで、覆工コンクリートの打ち継ぎ目144カ所に浮きが見つかった。全打ち継ぎ目246カ所の約6割に当たる。同トンネルがある下部温泉早川インターチェンジ(IC)―六郷IC間は、2019年3月に開通したばかりだ。

 この区間を管理する国土交通省関東地方整備局甲府河川国道事務所が10月1日に発表した。同事務所は、これほど多くの浮きが発生した原因について「見当が付かない」とし、施工や環境条件などに問題がなかったか調査を進めている。

醍醐山トンネルの管理用通路で剥落しているのが見つかったコンクリート片(写真:国土交通省甲府河川国道事務所)
醍醐山トンネルの管理用通路で剥落しているのが見つかったコンクリート片(写真:国土交通省甲府河川国道事務所)
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 醍醐山トンネルは全長2.4km、片側1車線の対面通行のトンネルだ。関東地方整備局が2工区に分けて工事を発注。いずれも戸田建設が受注し、片方は12年1月、残りは14年3月に完成した。

 その後、開通前の15年11月に目視と打音による点検を実施している。経過観察が必要な箇所が数カ所あったが、直ちに対策を要する箇所はなかった。

 異常が見つかったのは19年9月27日。醍醐山トンネルをパトロールしていた巡回員が管理用通路にコンクリート片が落ちているのを見つけた。コンクリート片は、長さ13cm、幅3cm、厚さ1cm、重さ50gほど。覆工コンクリートの打ち継ぎ目から剥落していた。

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