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 秋田市土崎港相染町にある市道の交差点で、下水管敷設工事中に地下水が管内に浸入し、路面がおよそ10m四方にわたって陥没した。

下水管敷設工事中のトンネル内に地下水が浸入した。秋田市上下水道局への取材を基に日経コンストラクションが作成
下水管敷設工事中のトンネル内に地下水が浸入した。秋田市上下水道局への取材を基に日経コンストラクションが作成
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 施工者は熊谷組・住建トレーディング・加藤建設JV。内径3mのコンクリート管を、開放型の刃口推進工法で敷設していた。

 事故が起こったのは2020年1月7日。たて坑から約5mの位置まで敷設が進んでいた。作業終了後の午後6時ごろに作業員が現場を見回っていたところ、たて坑内の浸水を発見。その後、下水管の敷設位置の南側を中心に、道路が徐々に陥没した。陥没の範囲は最終的に13.7m×11mに広がり、深さは最大で2.3mに及んだ。

 下水管は、土かぶり9.7mの深さに敷設していた。現地の地下水位が地盤から約85cmと高いので、地下水の浸入を防ぐためにセメント系の薬剤を注入して下水管周辺の地盤を改良していた。

 地下水浸入の原因はまだ明らかになっていないが、地盤改良が不十分だった可能性がある。切り羽が崩壊しているかどうかなど、下水管内の状況は不明だ。工事を発注した秋田市上下水道局は、まずはたて坑内から水を抜く方法を検討する。陥没した市道は1月19日に通行止めを解除した。